アーケードは微妙。
パックマンミュージアムプラス(その2)
ということで、今回はアーケードのゲームについて感想を書いてみたいと思う。(2022/06/01 パックマニアについて一部訂正)
アーケードのパックマンはいわゆるナムコ最大のヒット作であって、今のナムコがあるのはこのパックマンのおかげと言っても過言じゃないんじゃないだろうか?と思っている。
アーケードの第1弾がパックマンとすると、第2弾がスーパーパックマン、第3弾がパック&パル、第4弾がパックランド、第5弾がパックマニアとなっていて、本来ならパックマン好きにはたまらないソフトとも言えるんだけど、そうは問屋が卸さない。
パックマン
パックマンは既にアケアカでナムコ参入第1弾として配信されている。このパックマンミュージアムプラスのパックマンはほぼ同等だと思ったんだけど、実際にプレイしてみるとときどき曲がり角で一瞬固まってしまうことがあった。
事前にレバーを進行方向に入れているのに固まってしまうというのは頂けない。操作のミスというよりは、ゲーム側が入力を一瞬受け付けなくなっているような印象だ。
私の場合、下手だからなのかそれともHORIのアケコンを使っていることが原因なのか分からないものの何度か遭遇している。パックマンというゲームは、完全なパターンゲームになっているため一瞬遅れるだけでもゴーストの動きに相違が出てしまうシビアなゲームでもある。
だからこの一瞬固まるという現象は面を進めていく上では致命的な欠陥といっても過言ではない。switch版ナムコミュージアムのパックマンやアケアカのパックマンで発生しないことから考えると、移植に問題があるんじゃないだろうか?と私は思っている。
パックマンをメインでやりたい人なら素直にswitchのナムコミュージアムかアケアカを買ったほうがいいんじゃないだろうか?
ちなみに上のキャプチャはたまたまナムコ点が出た所。PS4だとこれでトロフィーを獲得できるようだ。(といっても、私はトロフィーに何の興味もないんだけどね・・)
スーパーパックマン
スーパーパックマンはアケアカでも出ているけど、正直なところを言うと駄作だと思っている。
パックマンは、パックマンの動きに応じてゴーストが移動を決定するというアルゴリズムが組まれていて、それが絶妙なさじ加減になっているおかげで大ヒットにつながっているんだけど、このスーパーパックマンはパックマンの持つシンプルなゲーム性を継承することなく、上っ面の機能拡張に終始していて練りが全然足りないゲームになっている。
特にスーパーパックマンになった時の操作性の悪さやパックマンにあったゴーストの特性を生かした駆け引きといった要素がなくなってしまって、ボーナスターゲットをドットに見立てて見た目を派手にしたり、ルーレットを用意したりして目新しさを強調しているけど、それが単純に見栄えというか奇をてらっただけに見えてしまう。
ミッドウェイのミズ・パックマンは、基本に忠実ながら迷路の構成を変えたりボーナスアイテムを画面内で動かしたりといった新しい要素を入れて戦略性を深めているのに対し、スーパーパックマンはその辺がすごく雑に作られている印象だ。
パックマンミュージアムプラスの中身はほとんどアケアカと変わらない内容なので、アケアカを持っているなら余程好きな人でない限りコレ目当てで買う必要はないと思っている。
パック&パル
パック&パルは、これまでのゴーストだけでなく新たな敵としてミルが登場している。
このパック&パルのパルって、最初はミルのことかな?と思ったけど名前の通り違っている。じゃあパルってなんだろう?と思ってパルを調べてみると、友達や仲間という意味合いがあるようだ。でも、ミルって友達じゃないんだよね・・・パルって誰よ?。
さて、このパック&パル。ポジティブな感想でいくと、ミルは敵であっても触れてミスにならないものの、アイテムを巣へ持ち帰ってしまうという特性を持っていて、ハイスコアを狙うには邪魔な存在なんだけどそれによって面クリアがしやすくなるのも事実だったりするので、面クリアをメインにするなら寧ろアイテムをどんどんミルに持っていってもらうのがいいんじゃないかと思っている。
加えて前作にはなかったキャラの可愛さやBGMがちゃんと音楽になっている点も楽しく感じられる要素だと思う。(私は、館内のBGMにこのパック&パルのメインテーマをジュークボックスで流していたりする)
逆にネガティブな感想としては、ドットイートではなくなったりモンスターがいじけた時に食べるといったことができないため、初代から続くパックマンとしての爽快感はなくなってしまったところが残念な作りと言える。いわゆる手に汗握る駆け引きといったものはこのパック&パルでは楽しめない。
ま、ゲームとしてはイマイチだけど、面白さより移植されることが珍しいパック&パルがこのパックマンミュージアムに入っているのが大きなポイントと言える。
パックランド
おそらくパックマンシリーズの中では一部のユーザからカルト的な人気を持っているのがシリーズ第4弾のパックランドだと思っている。
BGMのよさ、グラフィックのよさ、そしてスーパーマリオ開発の参考にされたというアクション性の高さ。アーケード故の難易度がとっつき難くしているけど、やり込んで慣れてくればかなり楽しめるゲームに仕上がっているのもパックランドが人気になる要因だと思っている。
で、このパックランド、システム周りの記事で書いたけど操作系統が2種類になっていて操作はデフォルトかオリジナルを選ぶことができるようになっている。
デフォルトだとレバーで左右を移動できるようになるけど、ジャンプで池を超えるような場所ではレバーを右に連続入力する必要があるためとてもじゃないけど操作性がいいとは言えない状態になっているし、オリジナルの場合は左右移動がボタンになる分アーケードに近くなるけど、ジャンプボタンがレバーの上になるのでその操作に慣れるまで時間がか掛かってしまう。
ここはアケアカのように、ジャンプボタン連打でパックマンの向いている方向に連続入力されるようにして欲しかったかな・・。
正直なところアケアカを持っている人なら、パックランドを目当てにこのパックマンミュージアムを買う必要はないと思う。
パックマニア
パックマニアは、確かアーケード稼働時に日本で誕生したパックマンがアメリカで進化して帰ってきた、みたいなキャッチコピーだったと思うけど、この当時は基板の性能が上がりグラフィックが大幅に進化した時期だったこともあって、いわゆる擬似的な立体表示が使われたゲームがいくつか出てきたのを覚えている。(私の好きなイシターの復活なんかも迷路が立体的になっている)
また、パックマニアの場合は立体的且つクォータービュー(斜めにズレた表示)になっていて、パックマニアの後に出たクォータービューゲームとなるブレイザーやメルヘンメイズの先駆けになったゲームとも言える。
ただ、このクォータービューであるが故にゲームとしては操作がしづらい。斜め上は単に上なんだけど見た感じが斜め上だからついレバーも斜め上に入れてしまいがちだ。これは下方向にレバーを入れる場合でも同様だ。
またパックマニアではパックマンがジャンプをするという立体表示ならではの機能が備わっているものの、迷路全体が画面内に収まらずスクロールするため出会い頭でモンスターに遭遇してしまうと、ジャンプでかわすという操作をする前にぶつかってミスになってしまうことがある。
つまりジャンプする心構えができている場合はミスることも少ないけど、咄嗟にかわす場合は遅れてしまいがちで使い勝手が悪いといわざるを得ない。
さらにパックランドで出てきたSUEが執拗にパックマンを追いかけまわすため、挟み撃ち(ジャンプした先にゴーストがいる)に あってしまったり、クォータービューによる操作ミスでやられてしまったりすることが多い。
あと、システム周りの記事に書いたけどパックマニアだけ何故かぼんやりとした表示になってしまう。他のゲームがクッキリカッキリとしているのに、なぜパックマニアだけぼんやり表示??。
前回の記事を訂正した。ぼんやり表示は元々のようだ。そして、点数周りは点数のフォントに白の陰を表示しているためで、ぼやけてるわけではなかった。間違ったことをかいてしまった・・反省します。
個人的にはパックマン系列だとパックマンの次に好みのゲームなので、表示がぼやけていたり、難易度設定やセーブ機能が無いのが残念で仕方がない。せめてコンティニュー機能は使えるようにして欲しいかな。
あと設定では面セレクトもあるので、そちらも対応してくれたら嬉しいんだけど・・。
パックマン アレンジメント
パックマンアレンジメントは、アーケードで出た「ナムコクラシックコレクションVol2」の中の1つで、初代パックマンの復刻とこのアレンジメントが収録されている。
迷路はクォータービューとしなくても立体的な表示となり、クッキーはゆらゆらと揺れている。キャラも向き毎のパターンが用意 されてキレイになっている。
ただ、このパックマンアレンジメントが出る数年前からナムコの迷走が始まっていて、このパックマンアレンジメントはそのいい例だと思っている。グラフィックやBGMの豪華さはあるものの、ゲーム性に乏しく、パックマンのもつシンプルさも無いし、パックランドのようなアクション性もないゲームになってしまった。
無理して高低差を表示して迷路を細かくしてしまったことから操作性が悪くなり小回りが効かなくなった、更にワープだのダッシュだののギミックを入れたために楽しさよりも複雑さが多くなり、ゴーストが変身することで逃げようのない状態に追い詰められてしまうこともしばしば出てくる・・。
全てが悪い方向というか悪いスパイラルに陥ってしまったような、そんなパックマンに仕上がっている。せめてグラフィック強化でドヤる気持ちが抑えられていたら、高低差を無くしてシンプルな迷路になっていたら、、、と思わずにはいられない。
唯一の救いは、当時では当たり前になっていたコンティニュー機能を搭載しているところだろうか?その場復活なのでコンティニューしまくれば、いつかはクリアできるはず。
ちなみにパックマンアレンジメントは、CRT表示(フィルター機能)を入れてもモアレとかは発生しない。パックマンアレンジメントの唯一のグッドポイントだ。
パックマン バトルロイヤル
私はこのパックマンバトルロイヤルってゲームを知らなかったし、アーケードに出ていたことも知らなかったんだけど、最大で4人対戦ができるってことで2011年のゲームとしては皆でワイワイと楽しむ向けに開発されたんだろうと思う。
ただ、フルHDの画面に小さな迷路、自分以外のパックマンとゴーストと、なんかチマチマとした印象を受けてしまう。
パワークッキーを食べてなければ、パックマン同士がぶつかるとおはじきのように互いに弾かれてしまうため、ゴーストとの位置関係を見ながらわざとぶつかるといった戦略をとることもでき、4人対戦になればきっと面白くなるハズだけど、残念なことにCPU戦は1匹!?のみの対戦となっているため、せっかくのゲームシステムが損なわれていると思う。(対CPU戦も4匹で対戦できるようにすべきだと私は思う)
まとめ
ということで、アーケード側のゲームについて感想を書いてみた。個人的にはパック&パルとパックマニアはアケアカの移植を待ちたいと思っている。そして、アーケードゲームが目当てでこのソフト検討している場合は、買わないほうがいいんじゃないかと感じている。
さて、次回はコンシューマのゲーム感想を書く予定だ。(6/2のドルアーガ配信前に書き終えたいと思ってるけど、だめだった)