toscanaAC’s blog

雑記です。

ゲーム感想 EGGコンソール「イースII」

懐かしい!の3回目。ただ、今やると間延び感が否めない。

EGGコンソール 「イースII」

EGG Console YsII

先日、EGGコンソールからイースIIが発売された。プレイしてクリアしたので感想を書いてみたいと思う。

ナンバリングからわかるようにイースの続編で、もともとイースの後半として考えられていた天空編がイースIIだ。イースは現在もナンバリングタイトルが続いているけど、いわゆるイースの物語はこのイースIIで完結している(ま、過去の物語としてイース・オリジンがあるけど・・)。その後のナンバリングタイトルは、私がプレイしたものだとイースIIIだけど、イースの物語とは関係のないものになっている。

いわゆるIII以降は、主人公であるアドルの冒険譚という流れになっていて、イースIおよびIIの話とはつながりが無い。

イースIは友人から借りてプレイしたものの、このイースIIは自分で購入している。イースIが面白かったので、IIは自分で購入したわけだ。で、イースIを貸してくれた友人に今度は私がイースIIを貸している。イースの感想のときに書いたけど、当時としてはこうやって貸し借りしながらゲームをプレイするのは至って普通だったと思う。

当時はPCゲームのコピーが氾濫していたこともあって、パッケージにはマニュアルに設定資料や物語を綴ったものなどの特典をつけることで買ったほうがいいよアピールされていたけど、当時の状況を思い出すと結局コピーしている人が多かったような印象だ。コピープロテクトとそのプロテクトを破るバックアップソフトという図式で、イタチごっこが繰り返されていた。

ちなみにイースIIの話から逸れるけど、当時イシターの復活がSPSから移植されたけど、これのコピープロテクトはバックアップソフトでは対応できないものだったようで、コピーしたディスクで起動すると「ほげー」という画像が表示された。(私の場合はバックアップソフトは所有してなかったため、システム付属のコピー機能でディスクを複製したところ、これが表示された。当時システム起動のディスクは、万が一の破損を考慮しバックアップを取って使用するのが普通だった。N88-BASICで音楽プログラムを作るときも、基本複製した起動ディスクでやっていた)

他にソフトベンダーTAKERUとかで、パッケージのように特典はないけどソフトだけ割引で買えるといったサービスもあったけど人気のゲームはあまり売られて無くて、結局バックアップソフトとのイタチごっこは、法整備やPCゲームが衰退していくまで続いていったような気がする。(当時私が住んでいたところは田舎だったので、当然TAKERUの機械は設置されておらず使ったことは無い)

イースIIの話に戻ると、まずオープニングで一気に引き込まれた、というのが初めてプレイした時の感想かな。今でこそゲームのオープニングムービー程度は当たり前のようにあるけど、当時としては珍しい試みだったんじゃないかと思っている。

そして音楽。オープニングテーマは、おそらくイースIIで1、2を争うぐらいに人気の曲で、オープニングムービー(厳密にはムービーじゃないけど)と相まって一気にイースの人気を押し上げる形になったんじゃないかと思っている。(私の友人もこのオープニングに大興奮して「おぉぉ〜、カッコいいぃ〜」を連発していた)

EGGコンソールの感想だと毎回私の昔話を書いているけど、やっぱり当時のゲームをやると懐かしさから色々思い出してきて感慨深いからなんだろうね。

ということで、ゲームの感想を書いていく。まずはシステム周り。

あっ、そうだ。関係ないけど、ゲームのアイコンがリリアのどアップってどうにかならなかったのかな、普通にパッケージ絵でよかったような気がするんだけどね・・。

システム周り


メニュー画面

メニュー画面

イースの時と同じだ。ゲームを起動して任意のボタンを押下するとメニュー画面になる。ゲームスタート、ロード、操作方法、遊び方、ギャラリー、シーンセレクトが選択できる。

背景はマニュアルの画像が表示されるようになった。個人的には、スッキリしていてよい印象。


遊び方

遊び方

遊び方は、ストーリーやゲーム序盤のヒント、ざっくりした操作の説明、半キャラずらし、体力回復などが説明されている。

あと注意事項としてオープニングの後のリリアとの会話中にボタンを押してスキップすると画面が黒くなったままになるそうで、ゲームリセットが必要になるようだ。(つまり、オープニングはスキップするなってことかな。オープニングが終わると、Aディスクへ入れ替えるように指示される)


操作方法

操作方法

switchコントローラで操作する際の操作方法が表示され、当時のPC88の操作キー(キーボード)も表示されるのはイースの時と同じだ。

で、イースとの違いはインベントリー画面から装備の画面が分離した点だ。この装備画面の表示、ちょっとやりづらい。Lスティック押下で装備画面になるため、押し込みがゆるかったりずれたりすると単にアドルが移動するだけになってしまい、私の場合急いで装備を変更する場合などに失敗してしまうことが多かった。

しかも他のボタンに割り当てができない。私の場合というか他の人も同様だと思うけど、ステータス表示より装備の方が使用頻度が多くなるのでステータスと装備を入れ替えたいと思ったものの、できなかった。おそらくEGGコンソールのシステムとして変更可能な操作ボタンは固定化しているんだろうと思うけど、ここはLスティックやRスティックも追加して欲しいかな・・。

あと、Rスティック押下で高速モードと通常モードの切り替えができるようになっていて、高速モードは主に経験値稼ぎをやる時などに有効だ。


ギャラリー

ギャラリー

ギャラリーではパッケージ写真や当時のマニュアル、敵キャラのイメージ図なんかの資料が収録されている。当時パッケージを買った身としては、そういえばこんな内容だったな〜と懐かしんでみることができた。


シーンセレクト

シーンセレクト

シーンセレクトでは、ゲームの要所要所のセーブデータが用意されていて、そこから始めることができるというもの。イースIIでは、オープニングデモ、聖域、ノルティアの氷壁、バーンプレスト溶岩地帯、ラミアの村が用意されている。

う〜ん、オープニングデモってわざわざシーンセレクトにいれる必要あるのかな?

個人的には、地下用水路、鐘つき堂、イース中枢部(もしくはラストバトル)を追加した方がよかったんじゃないだろうか?って思う。まぁ、ファルコム側の意向とかがあるのかもしれないけどね・・。

ポーズメニュー

次はポーズメニュー。(イースハイドライド3の時はゲームメニューって書いたけど、正しくはポーズメニューなんだね。キャプチャみたらちゃんと書いてある・・イースハイドライド3のゲームメニューと書いたところは、ポーズメニューに修正済)


メニュー画面

メニュー画面

ゲーム中はいつでも+ボタンを押下するとポーズメニューの画面が表示される。ここでEGGコンソールとしてのゲームセーブやロード、そしてゲームリセット、ディスク切り替え、ボタン設定、画面設定などができるようになっている。


ディスク切り替え

ディスク切り替え

これもイースの時の説明と同じでイースIIの場合、ゲーム内容はディスク3枚組でプログラムディスク、ディスクA、ディスクBなんだけど、オープニングとエンディングはプログラムディスク、ゲーム本編はディスクAとディスクBとなっている。なので、オープニングが終わったら後のディスクを切り替えるのに使用することになる。

ちなみに、パッケージは4枚組になっているけど、ゲーム用の3枚組に加えてセーブ用のユーザディスクが1枚付いている形だったと思う。ラベルにイースII用のものがついているやつで、私は勿体なくて使わずに手持ちのブランクディスクを使ってゲームしていたと思う。


ボタン設定

ボタン設定

ボタン設定もイースの時と同じで、操作の一部を任意のボタンに割り当てることができる。操作方法のところで書いたLスティックの装備やRスティックの速度変更などは割当不可だ。

ここは、ステータスボタンを装備に割り当てできるようにしてほしかったかな。もしくは、L/Rボタンでもいいかも。当時のセーブ機能を使うことは無いと思うので・・。

それと、今回は魔法が使えるようになっている。各場面において必要になるけど、利用頻度としては特にファイアー、リターン、テレパシーが多く、その分都度装備ボタンを押して変更することになる。だからこそなんだけど、割当変更ができないのが残念だ。


画面設定

画面設定

画面設定では、画面サイズ、フィルター有無、ディスクアクセスランプ表示有無、操作ガイド表示有無を設定できる。画面サイズは2種類で、デフォルトの高さ一杯に表示するのと、ドットバイドット表示がある。この辺はおそらく他のEGGコンソールと同じだと思う。

ゲーム画面


画面構成

画面構成

次にゲーム画面。キャプチャはゲーム開始直後のものでイースの時と同じように枠の中に主人公のアドルとフィールドが表示されている。画面下はRPGおなじみのHPやEXP(経験値)、GOLD(所持金)が表示され、更にその下にアドルの体力と、敵の体力がゲージで表示されるんだけど、イースIIではここにMPが表示されるようになった。

HPとEXPは上限値や次のレベルアップ値の表示がなくなり(ステータスで確認できるようになった)、MPが増えた形になっている。最初はMPが増えても魔法が使えないけど、魔法を使う杖を入手することで使えるようになる。

で、やっぱりフィールドの領域はイースIと同じで狭いんだけど、比較的スクロールはきれいに動くようになってカクカク感が減っている。


町の人との会話

町の人との会話

町の人との会話は、イースIから進化して接触すれば会話モードに入り内容がウィンドウに表示されるようになる。イースIの時のように対面でないと会話できずストレスが溜まるようなことがなくなった。しかも、1度会話が表示されるとその人物が障害になることはなくそのまま先に進むことができる。

それと、イースIでは半キャラでも障害物にぶつかると移動できないのに対し、イースIIでは半キャラずれているだけなら自動的に半キャラ移動して先に進んでくれるようになっていて、町の中だけでなくフィールドでもその動きをしてくれるため、操作しやすくなった。

とは言え、アクションとしての操作性はハードウェア的なものがあるかもしれないけど、操作しづらさはまだ残っている。具体的に言うと、ボス戦で半キャラや1キャラ分移動しようとキーを1回もしくは2回押しても入力が検知されず移動しないとか、もしくは過剰に検知されて2キャラ分移動してしまったりということがちょくちょく起きるため敵の攻撃にぶつかったりしてダメージを受けてしまう。

ここが思い通りに入力できるようになると操作しやすくなるけど、やっぱりPC88では難しいのかもしれない。

それと会話はイースIの時のひらがなから漢字に変更されている。少し縦長でバランスが悪いけど、字そのものはハイドライド3よりキレイに見える。


インベントリー画面

インベントリー画面

インベントリー画面では、所持しているアイテムを表示および選択して使うことができる。操作方法のところで書いたけど、装備は別画面になったため純粋にアイテムのみを表示する画面に変更されている。

選択したアイテムはAボタン押下で利用することができ、ある場面でしか効果のないアイテムでも選択状態でAボタンを押すとそのアイテムの形状を説明してくれる。

初期状態では、前作イースIで集めたイースの本6冊を所持している。

最終局面のインベントリー画面

ちなみに、最終局面のインベントリー画面はキャプチャのようになる。アイテムの数が結構ある。


ステータス画面

ステータス画面

ステータス画面では、アドルの現在のレベルやHP、MP、STR(攻撃力)、DEF(防御力)、EXP(経験値と次のレベルまでの経験値)、所持金が表示される。イースIにあった装備している武器や防具、アイテムは表示されなくなった。


装備画面

装備画面

イースIIで新設された画面で、イースIの時と同じ様に武器や防具など選択することで装備することができる。魔法の杖もここで装備することになる。

使える魔法は、ファイアー、ライト、リターン、テレパシー、タイムストップ、シールドの6種類で、イースの本の名前に使われている6人の神官が司る魔法となっている。ボタン設定のところで書いたけど、ゲーム中はファイアー、リターン、テレパシーはよく使う魔法になる。

最終局面の装備画面

こちらも最終局面の装備だ。フルで埋まるようになっている。


セーブとロード

セーブ画面

ロード画面

こちらは、当時のセーブ機能とロード機能だ。

登場人物やお店

次は登場人物やお店など。今回も専用グラフィックが用意されている人のみで、ドット絵の人は割愛。


リリア

リリア

オープニングで廃墟に倒れているアドルを助けてくれたのは、イースIIのヒロイン、ランスの村に住むリリアだ。switchのゲームアイコンにもなっているリリア、当時はオープニングでかわいい女の子キャラやアニメーションすることで話題になった。

リリアは、実は重い病気に掛かっていてもう3ヶ月も持たないという、薄幸の少女だ。アドルの活躍で助かるものの、行方がわからなくなってしまう。

関係無いけど、イースIIの出たしばらく後にマイコンBASICマガジンベーマガ)ではがきによる一発ネタを募集する企画があったんだけど、そこでミス・リリアの姿をした長さん(いかりや長介さん)の顔というネタ、いかリリア(だめだこりゃの吹き出しまで付いてるw)というのがあって、すごいインパクトで当時めちゃくちゃ笑った記憶がある。

ということで、色々な意味でインパクトのあるリリアさんだ。


長老の奥さん

長老の奥さん

長老の家に入ると、長老は廃墟の方に出かけたと教えてくれるのは長老の奥さんだ。こうやって見ると、イースIの時と比べてキャラの見栄えもよくなっている。ちなみに長老をみつけても、このおばあさんが応対する。わざわざ家の中に入る仕組みを作っているのは意味とかがあるんじゃなくて、きっと序盤の部分を試行錯誤しながら作っていた時の名残なんじゃないかと思っている。(他の屋内イベントはすべてお店やイベントなどが紐づいているしね・・)


バノア

バノア

リリアの母親で、リリアが重い病気に掛かっていることをアドルに教えてくれる。そして、リリアの病気を治すための薬を調合してくれる医者に手紙を渡してほしいと頼まれる。

また、近所を捜索するのに装備が必要になるとして、支度金をくれたりする。更に薬でリリアが治った後は、家に立ち寄るとHPやMPが回復する。


ギドの店

ギドの店

武器や防具を売っている店で、序盤は鎧を作る鉄鉱石が無いため在庫が無い。鉄鉱石を持ってくると高く買ってくれる。序盤から中盤までの武器や防具はこのお店で買うことになる。


ジェイドの店

ジェイドの店

武器、防具以外のアイテムとして、回復アイテムや前作イースにもあったウィングなどを売っている。

ちなみに今回はここで買い物をすることは無かった。というのもウィングの機能は、後にリターンの魔法で対応できるようになるため、わざわざ買う必要が無いからだ。加えて、EGGコンソール側のセーブ機能を使うことで、ウィングがなくてもラスティーニの廃坑を切り抜けることができる。


ジラ

ジラ

ジラの家の地下から不気味な音がすると言われていて、家に入るとジラから地下を見てきてほしいと頼まれる。最初は入っても何も変化がないものの、とあるアイテムを使うと敵がうじゃうじゃと湧いてくる。

通常のフィールドと違い、本当にうじゃうじゃと出てくるので、処理落ちが発生してダメージを受けてしまうことがあるものの、ここは経験値稼ぎの場所としても有効なので、ファイアーの魔法が使えるようになって敵を出せる状態になったら、ここで経験値稼ぎをするのが効率的だと思う。


ザレムの店

ザレムの店

こちらは、バーンブレストの溶岩地帯を抜けた後にあるラミアの村の武器/防具店だ。中盤以降の武器や防具をこのお店で買うことになる。といっても、武器ならHYPER-CUTTER、防具ならREFLEXぐらいで、正直ここで買い揃える武器や防具は少ない。


ハダトの家

ハダトの家

ハダトの家では、ハダトから家に伝わる剣と息子のサダがいなくなり、どこに行ったか知らないか?と尋ねられる。普通に考えると見ず知らずの剣士がそんなことを知っているワケないだろう・・とツッコミたくなるけど、まぁ当時のゲームとしては深く考えたセリフではないんだろうね。

サルモンの神殿に行く扉の門番からサダが生贄にされるマリアを助けるためにサルモンの神殿に行ったことを聞かされ、そのことをハダトに伝えると探してほしいと依頼され、依頼を受けるとハダトから遠隔でも会話ができる「リラの貝殻」がもらえる。

このリラの貝殻は、いわゆる詰まった時のヒントをくれるようなものなので、ゲーム中行き詰まった時に使ってみるといいかもしれない。まぁ、行き詰まることは少ないとは思うけど・・。


レグの家

レグの家

レグはサルモンの神殿が魔物に支配されたことで、神殿探索の楽しみがなくなってしまい自棄になっている老人だ。レグの家には井戸があり、聖杯に井戸水を注ぐと魔法というか呪いを浄化する作用がある。キャラとしては、それだけの役割の人で他にこれといった特徴も無い。

ゲーム感想

ということで、ゲーム感想。ここまであれこれ書いてるけど、単なるゲーム内容であってゲームの感想(つまりメインとなるもの)はここからだ。

全般的な感想でいくと、イースIの時は懐かしさいっぱいだったんだけどイースIIはその度合が少し弱まっている。グラフィックもIと比べればIIの方がキレイになっているし、ストーリーというか探索内容もIと比べ物にならない程に広くなっていて遊び甲斐がある、にも関わらずまたプレイしたい、という気持ちになるのはイースIの方なんだよね。

と、ぐだぐだ書いていても仕方ないので、感じたことを挙げていく。

今回も、感想はEGGコンソールの仕組みがどうこうではなく、単純に当時のイースIIに対する感想であって、EGGコンソールの仕組みには何の不満もない。


成長バランスがよくなったけど・・

前作のイースIでは、廃坑をクリアする頃には最高レベルになっているため、その後のダームの塔では敵から逃げるだけになって成長する楽しみが無かったのに対し、イースIIでは各エリアでのレベルによる経験値調整(レベルが上がると敵を倒しても経験値が1とか2になってしまう)が入ったことで、同じ場所で敵を倒して経験値稼ぎをするといったことができなくなった。もちろん経験値稼ぎの作業がなくなったわけではなく、同じ場所で継続的にレベル上げをするという状況が減ったという意味だ。

ただ、デメリットというか、成長バランスはよくなっているけどボス戦などでは倒せるレベルに達していないと全くダメージを与えられないといった状態になり、低レベルでも腕でカバーしてボスを倒す、なんて芸当はできなくなった。

その経緯はイース通史で検索すると出てくるけど、イースIのユーザアンケートでボスが倒せないといった意見があって、それを解消するためにレベルが足りないとわかりやすくダメージが入らない、という状況にしたみたいだ。


間延び感

イースIと同様にイースIIでもおつかいシステムで物語は進んでいくものの、マップが広がった結果イースIよりテンポの悪さを感じてしまう。特に後半のサルモンの神殿や地下用水路では、無駄に広いマップで分かりづらい構成になっているため、おつかいをこなすのも一苦労になる。

イースIが短すぎたことに対する反省というかその意見から対処したのがイースIIだと思うと仕方ないとは思うものの、間延び感は否めない。

更にラスボス戦もやたら長い戦闘になってしまい、もう戦っている最中に飽きてくるww。なので、ラスボス戦で倒せずにやられた後にロードしてまた戦うとなると、もう倒そうとする意欲よりも面倒くささが先に出てくるぐらいだ。


ボス戦がつまらない

ボス戦はパズル要素が強くなり、最初にどのタイミングでどこに攻撃するとダメージとなるのかを探すことになる。それがわかれば、イースIの時のように何度も何度も挑戦しなくても比較的短い回数で倒すことができるようになっている。さらにファイアーの魔法で倒すことになるため、多少アクションが苦手でも安全な場所からファイアーを撃ってダメージ与えて、、なんて流れで対応ができる。

パズル的な部分は面白いのかもしれないけど、弱点がわかれば単純に倒せてしまうというのは少々物足りなさを感じる。

まぁこれもイースIでボスが強すぎて倒せないといったことがクレームとして上がってきたんだろうな・・と推測するけど、イースIIは極端に難易度調整されて単調になったという印象なんだよね・・。


ファイアーの是非

イースの面白さの1つである半キャラずらしで敵を倒すのは序盤だけで、ファイアーの魔法が使えるようになるとそれを使うのが普通になって半キャラずらしで倒すことが殆どなくなる。

これ、ファイアーの方が経験値稼ぎにも効率がいいというのは事実なんだけど、なんと言えばいいかこれがゲームを単調にしている要因にもなっていると思う。敵によってファイアーの魔法が効かないとかあれば、もう少し面白みが出たんじゃないかと思うけど、当時の開発チームにそこまであれこれ検討する余裕は無かったのかもしれない。

ただし、ラスボス手前のボスとなるダレスとラスボスには魔法が効かないので、ここでやっと体当たりによる攻撃をすることができるので、そこが救いかな・・。


魔法でゲームの面白さが広がる

上でファイアーの魔法が単調になってしまう問題として挙げたけど、魔法そのものが悪いとは思っておらず、魔法によってゲームに面白さが増したんじゃないかと感じている。

リターンの魔法はWINGと同じ効果でMPがあればいつでも使える手軽さがあるし、移動場所を指定できるようになったため利便性が上がって、無駄な移動に時間をかける必要がなくなったのはいいことだと思う。

また、ライトの魔法はあまり使う場所は無くラスティーニの廃坑で使うぐらいだけど、怪しそうな場所でとりあえず使ってみるという形でアイテムや通路を発見できたりするので、シナリオを進めて行くうえでのいいアクセントになっている。

そして、テレパシーの魔法。神聖な魔物ルーに変身することができるんだけど、これがシナリオを進めていくうえで必須になっている。ルーに変身することで情報を得たり、サルモンの神殿の出入りができるようになるので使用する場面は多い。街の人や村の人から話を訊くだけでなく、魔物からも話を訊くことができ、魔物側の気持ちが会話から得られたりするのは面白い仕掛けだと思う。

そしてシールドの魔法。プレイすれば気づくけど、ラスボス戦でアクションが苦手な人でも倒せるようにする救済措置のような魔法になっている。ラスボス戦でシールドの魔法を使えば、シールドがある内はダメージを受けないので一方的にラスボスへダメージを与えることができる。これである程度ダメージを与えれば、シールドが切れてもダメージ格差があるので何とか倒せるという状態にもっていけると思う。戦闘時間が長めになってしまう問題はあるものの、バランスがいいと感じる。

残念なのがタイムストップの魔法で、使う機会がほとんど無い。イベント等で無理やり使う機会を作ったりすれば、より面白くなったんじゃないかと思うので、そこが残念だ。


廃坑の意地悪さ

廃坑はイースIの時のように広いマップを移動して探索する形ではなく、場面切り替え形の表示に変わったため広い迷宮を探索するのとは違った意味で探索しがいのある迷宮になっているんだけど、問題は狭いエリアに敵がいてその敵がアドルが出てきた入口の目の前にいて大ダメージを受けることがある点だ。

レベルアップできていれば大ダメージにならないものの、聖域に行ってイースの本を返すというイベントをやっている時はまだレベルが高くないので、2~3回ダメージを受けると死んでしまうなんてことが発生する。

おそらくランダムで敵配置されているとは思うものの、出入口付近を避けるとかの対処ができなかったのかな・・と今更言っても仕方がないことだけど、そこが惜しいと思うし、テストプレイしていたら気づくことだと思うので、知っていてやっているとしたら意地が悪いと感じずにはいられない。


サルモンの神殿 広すぎ問題ww

間延び感のところでも書いたけど、中盤以降の舞台となるサルモンの神殿がやたらと広い。これは、おそらく私が加齢によって記憶力が落ちていることが原因だと思うんだけど、今回プレイして記憶力だよりだったためにハマったことがあったので感想として挙げている。

処刑する人間達が脱走して地下用水路に逃げていて、それを助ける前に聖杯を取ってダレス(オープニングに出てきたシュイ~ンと煙のように出てくるヤツ)に掛けられた呪いを解く必要が出てくる。この聖杯のある場所は神殿左側の奥にあるというヒントはもらえるものの、見た目が同じような場所が多く行ったことがあるか無いかの記憶が曖昧になってしまい、1時間以上神殿内をさまようということをやらかした。

それ以外にも、アイテム類が色々と散らばっていて、記憶だよりにプレイして何がどこにあるのか?を探索するには広すぎる感が否めない。

まぁこれはマッピングすればいいだけなので大した問題ではないというか、ゲームの仕組みの問題ではなく私の問題ではあるんだけど、そうやって迷うこともあると思うので、手軽にゲームを楽しめるようにするには、EGGコンソール側でマップ表示機能なんかを搭載してくれると嬉しいかな。(それを見る見ないは各人の自由だと思うので、是非検討して欲しいところだ)


BGMの是非

イースIの時から素晴らしいBGMは健在でイースIIでもいい曲が多い・・んだけど、個人的には印象に残る曲が少ないというのが正直な感想だ。

個人的に特に好みの曲と言えるのは、ノルティアの氷壁、サルモンの神殿、地下用水路、エンディングぐらいでイースIより曲数が多くなった割には好みの曲数が少ない。

イースIでは、草原、神殿IとII、廃坑、ダームの塔、最上階、ボス戦、ラスボス戦、エンディングと、好みの曲だらけだった。宝箱を開けた時のジングルもイースIの太い音の方が好みで、同じジングルでも音色がストリングス系になったイースIIはあまり好きではなかったりする。

まぁイースI BGM担当の古代さんがソーサリアンに入ったためイースII側ではオープニングとノルティアの氷壁ぐらいしか担当していなかったこともあるんだろうけど、なんと言えばいいか・・曲に対する好みで言えば古代さんが作るBGMが私の好みに合致するんだろうな・・と思う。

とは言え、サルモンの神殿や地下用水路、エンディングは、ずっと聴いていたくなるぐらいに好きなBGMだし、好みには挙げてないけどラミア/ランスの村は(何か上から目線になるけど)落ち着くいい曲だし、終盤イース中枢部で最終決戦前に流れる「そうはいかねえぜ」の曲もテンションが上がる。いい曲が多いのも事実だと思っている。

関係ないけど、「そうはいかねえぜ」の曲が掛かるタイミングでやってくるゴーバンとルタの件、私は何を勘違いしていたのかドギとルタがやってくると記憶違いをしていて、実際にその場面になってあれ?ゴーバンだったっけ?って戸惑ってしまった。エンディングでドギと会うシーンは覚えてるので、普通に考えればゴーバンなんだけど、なんで記憶違いをしていたんだろうか・・時間の経過は怖いな、と感じた。


装備入手のバランスが悪い

イースIでも廃坑で最高レベルになってダームの塔で入手する武器はほぼボス戦用のものになっているんだけど、イースIIでは更にその傾向が強まっていて、終盤で手に入れるBATTLE系装備が活躍することはあまり無いし、CLELIA系装備はほぼラスボス用になっているため入手して強くなった感が無い。

加えてフィールドではファイアーの魔法があるのであまりダメージを受けることもなく敵は倒せるし、レベルが上がると防具がワンランク下でもそれほど大きなダメージを受けないので、BATTLE系を入手してもありがたみを感じないというのがプレイしての感想だったりする。


処理落ち

これは問題とかではないけど違和感を覚えたところで、地下用水路で画面が切り替わった時などスクロールが遅くなるようなことが多発した。記憶が定かではないけど、私が当時プレイした時はスクロールが遅くなるようなことは無かったような気がするけど、プレイしていた環境がMAだったからだろうか。

ちょっと気になる・・・。

最後に

ということで、イースIIでも結構disってしまったけど、このイースIIでイースシリーズの人気は決定的なものになり、その後のイースIII(Wonderers From Ys)が横スクロールアクションとして出て、更にナンバリングタイトルして出続けている状態だと思っている。

ちなみに、イースI、IIが面白かったのでWonderers From Ysも買ったんだけど、なんと言えばいいか、コレじゃない感が強くて1回クリアしてその後起動することも無かったと記憶している。

現代のゲームと比べたら色々と問題はあるだろうけど、イースI、IIは適度な難易度でストーリー(ラピュタのオマージュ的な部分はあるものの)も面白く、イースIIではイベントの数が増えたことで格段にボリュームアップしたこともあって、今やっても満足できるゲームになっているんじゃないかと思っている。

以上、イースIIの感想でした。

ちなみにEGGコンソールからは先日Xak(サーク)が配信されているけど、私は当時プレイしていないのとあまり興味が無いため、興味のあるゲームが出るまではスキップになるかな、と思っている。