toscanaAC’s blog

雑記です。

ゲーム感想 カテゴリーI - 死線上のサバイバー -

個人的には面白かった。

カテゴリーI - 死線上のサバイバー -

カテゴリーI - 死線上のサバイバー -

今週、オレンジから新しいアドベンチャーゲームが配信されることもあり、今(2024/01/21現在)既存ゲームがセールになっているので買ってプレイしてみた。個人的にオレンジのゲームは楽しめるものが多く、何と言えばいいか、ハズレがないという印象だ。重厚壮大といったゲームではなく、ちょっとした空き時間とか、半日から1日ぐらい時間を取ってプレイするのにちょうどいいサイズ感のゲーム、そういった印象が強い。

これまでもイヌワシやゴシックマーダー、他にブログの記事にもしているアドベンチャーゲームをプレイ(アドベンチャーゲーム以外にパズル物のパズルハムスターもプレイしているけど、これも面白いし、面クリアした時にハムスターがカバンからご飯を取り出して食べてる姿がカワイイ)しているけどどれも楽しかった。年始からプレイをやめたゲームが続いてしまったので、気に入っている会社のゲームで未プレイだったカテゴリーIをプレイして気分を上げておきたいw

すべての分岐は潰せてないけど、Normalエンド、Trueエンドを見てクリアしたので、感想を書いてみたいと思う。

ちなみに、このゲームはアドベンチャーゲームであって、人狼ゲーム(正確にはインフェクテッドゲーム)ではない。人狼ゲームの部分はあくまでゲーム内で行われるゲームにすぎず、シナリオとして結果が変わることがあっても人狼ゲームの結果が変わることはほぼない。

ゲーム概要

公式ページに書かれている内容だから、ここで書く必要はないけど、まぁ一応書いておく。

主人公は高校生の長谷部ミライ。ショッピングモールにマンガを買いにいった際、人の流れについていってしまいアイドルのライブイベント開始直前で爆発事故に巻き込まれてしまう。

目を覚ますものの、自分の身体であって身体でないような不思議な感覚を感じつつ、見慣れない景色に戸惑っていると、アナウンスがあり娯楽室に集まるように言われる。仕方なく娯楽室に行くと他に知らない9人がおり、そこで爆発事故に巻き込まれたことや現在非常に危険な状態であること、ここが仮想現実の世界であることなどを医療用の自律型AIから聞かされる。

重篤な状態の10名中、病院側で助けることができる(医療スタッフのリソースから手術可能な人数)のは3名のみ。

人狼ライクなインフェクテッドゲームを3回行い上位3人を決めることを提案され受け入れざるを得ない状態になるところから、ゲームは始まる。

システム周り

次にシステム周り。


設定

設定画面

設定画面ではメッセージ速度とメッセージを表示するウィンドウの透過具合とBGMとSEの音量を設定することができる。


スペシャ

スペシャル画面

スペシャルの画面では、ゲームの登場人物の簡単なプロフィールやゲーム中に使われているBGMのミュージックプレイヤー、そしておまけが用意されている。ミュージックプレイヤーはロックされていて、Trueエンドでクリアしないと開放されない。


おまけ

おまけのコンテンツは以下になる。

おまけ

ゲームルールの説明とスタッフロールだ。ゲームルール説明は、このゲーム内で行われる人狼ゲームライクな「インフェクテッドゲーム」のルールのことで、基本ゲーム中で説明がされるんだけどここでいつでも見ることができるようになっている。

そして、スタッフロールはエンディングで流れるスタッフロールと同じものになっている。


ゲームルール説明

ゲームルール説明

ゲームルール説明は、概要と役職の説明に分かれている。人狼ゲームを知っている人ならすぐに理解できる内容だけど、知らない人の場合はゲームを始める前にここをよく読んで理解しておいた方が遊びやすいと思う。(といっても、最初はチュートリアル的にルールを知らない登場人物に対して、知っている登場人物が説明する、といった流れになっているので、初めての人が理解しづらい部分の考え方などを説明してくれているから、ルールを知らないとゲームができない、というワケではない)


つづきから

セーブスロット

メニューでつづきからを選択すると、ロードするセーブスロットが表示される。セーブスロットは、オートセーブを含めて30スロットある。人狼ゲームの性質上選択が迫られる場面が何度もあるので、気になる人はこまめにセーブしておいた方がいいかもしれない。


チャート

チャート

チャートではゲームの進捗具合がチャート表示され、任意の場所から続きを開始することもできるようになっている。セーブを忘れていてもぶっちゃけここから戻ってゲームやり直すこともできる。(Trueエンドが見れる条件が整っている時は、Normalエンドを見るのに便利だったりする)

ちなみにTrueエンドを見れる条件は、Normalエンドになると表示されるので、あまり困ることはない、と思う。


ゲーム中のメニュー

ゲーム中のメニュー

ちなみに、ゲーム中にZRボタン押下でメニュー表示され、ここからSAVEやLOADができる。また、ゲームルールについても一通りの説明を表示することができるようになっている。

登場人物

次に登場人物。


長谷部ミライ

長谷部ミライ

このゲームの主人公。人狼ゲームのことはそれなりに理解していて、ゲーム中はやや慎重な考え方をしていることが多い。マンガを買いにきた書店で「トロッコ問題」の書籍を手に取り、もし自分がそのような状態になったら、どうするか?なんてことを考えていた。

爆発に巻き込まれる前に、インフェクテッドゲームに参加する何人かと会っている。


木瀬タクヤ

木瀬タクヤ

優しい感じのイケメンお兄さん。職業はホストで、話し上手。ゲーム中では、常に冷静で軽く冗談を混ぜた会話からはボロを出すことが無い。ミライが人の流れについていった時によそ見をしてぶつかってしまったのがこのタクヤだ。

人狼ゲームもそれなりに詳しく、また職業柄というべきか話が上手なのでプレイしていると嘘でも本当のように聞こえてしまうのが厄介だ。


白雪サツキ

白雪サツキ

ミライと同じ高校生の女の子。公式でも気が強く頭の回転が早いと紹介されているけど、その通りで、さらに人狼ゲームにも詳しい。人狼ゲームを知らない登場人物にも説明を買って出てくれる。ただ、気が強い部分がアダとなってしまうことがある。

ミライがアイドルイベントでステージ近くに行った時にぶつかってしまい、文句を言われてしまう。あと、そんな素振りはみせないけど、ドルヲタ?っぽい。


古賀イサオ

古賀イサオ

見た目からわかる通り、ガラの悪いというか、いかつい感じのお兄さん。感情的で威圧的で頭の回転が悪いため、人狼ゲームに向いておらず、ある意味わかりやすい。ただ、見た目の割にというか見た目通りというべきか、ポーカーフェイスで人を騙したりすることができないタイプ。

なお、彼は爆発事故に少し関係がある。


須藤マサヨシ

須藤マサヨシ

ガッシリした体格で、古賀とは正反対の真面目そうなお兄さん。見た目通り、人を騙したりすることが苦手なタイプなため、わかりやすい。職業は消防員で、今回の爆発事故についてもその知見を皆に説明したりする。

その真面目さ故に、ゲームでは不運な展開になることが多く、古賀とあわせて人狼ゲームに向かない人の代表みたいな存在だ。


星野ココア

星野ココア

大学生のお姉さん。いわゆる不思議ちゃんで、会話では「妖精さん」が頻繁に出てくる。頭の善し悪しはわからないものの、言動が不思議ちゃん状態なのでゲーム中は読めないことが多い。

メタ的に考えれば、ゲームを引っ掻き回す役どころといった感じかな。個人的には彼女の存在が推理の邪魔になることが多かった。


橘ヒジリ

橘ヒジリ

スポーツインストラクターのお姉さん。彼女も須藤と同じく真面目なタイプで、感情的になることも多いためわかりやすい。感情的になってしまうが故にボロを出してしまったり、うまく説明できずに処刑対象にされてしまったりする、不運キャラ。

ちなみにミライは、事故前にミライが書店を出たところで周りを見回していた時、店の前で立ち止まっている人達に注意している彼女を見ている。


才川エリナ

才川エリナ

プログラマーのお姉さん。プログラマーをやっているせいか、頭の回転が速いが性格面ではおっとりした印象。人狼ゲームに参加するメンバーの中では一番クセが無い。そして、このクセが無いのが厄介で会話の中から心の内を読むことができない。

あと、ゲームと関係ないけどオレンジのゲームのキャラとしては珍しくムネがデカい気がする。


井ノ本チセ

井ノ本チセ

中学生の女の子。無口で基本必要な会話以外は話すことが無い。無口というのは人狼ゲームの中で不利な行動になるものの、中学生の割に大人びていて落ち着いている上に論理的に話をするためゲーム中で不利になることが少ない。

読めないキャラの1人であり、敵に回すと厄介な存在だ。

ちなみに、彼女も爆発前にミライと会っていて、書店でミライがトロッコの本を手にとっていたとき、そのトロッコ本を取ることができないため「どいて」と言っている。


間宮キイチ

間宮キイチ

糸目のキャラのミステリアスなお兄さん。頭の回転が早く、他の人のボロはすぐに見つけて、皆にそれとなく伝えたりするためゲームの進行をリードすることが多い。

人狼ゲームで敵に回すと一番厄介なのが彼なんだけど、ゲームのシナリオ上3回ともミライと同じ側になる。

ちなみに彼も古賀同様に爆発事故と関係がある。


レッテ

レッテ

医療秘書の自律型AI。ミライ達が生存を掛けて戦うインフェクテッドゲームのゲームマスターを務める。

AIといってもVR空間には人間の姿で表示される。

自律型であるため、状況に応じて判断を行うことができるようになっていて、ゲーム中でも自己判断で行動することがある。


柚原アモン

柚原アモン

柚原総合病院の病院長。このインフェクテッドゲームを提案した人物で、彼が医療秘書AIと連携して救えるのが3名が限界とし、このゲームでより生存したいという意思の強い人を優先して助けたいと考えている。

ゲームで決めるといった提案をする点でも、少々人間性に問題のありそうな人間。

インフェクテッドゲーム

ゲーム中にプレイする人狼ライクなゲーム「インフェクテッドゲーム」は、人狼ゲームとほぼ同じで名称が違っているだけと考えればOKだ。ついでなのでこのゲームについても説明を書いてみる。


概要

ゲームは正常者と感染者の2つの状態が存在し、参加する人はゲームマスターからカードが配られ2つの状態のいずれかになる。昼間に、参加している人全員で話し合いを行い、感染者と思われる人を多数決で決め処刑(ゲームから退場させる)する。

夜になり感染者が残っている場合は、正常者を襲撃(ゲームから退場させる)することができる。

翌日の昼に、ゲームマスターから襲撃された人が発表され、再度話し合いで処刑する人を決める、という流れになっている。

これを繰り返していき、感染者を全滅させることができれば正常者側の勝利、感染者側が正常者と同数になれば感染者側の勝利となる。

ゲームは10人で、7人が正常者、2人が感染者となる。感染者は、自分以外の感染者の人をお互い知っている。

厄介なのが、正常者の中には多重人格者が存在し、状態としては正常者ではあるものの感染者に有利な言動を取る。感染者側が勝利すると、この多重人格者も勝利と扱われるものの、処刑や襲撃を受けて退場しても正常者の人数が減ったとカウントされる。極論するとこのゲームを引っ掻き回すのが多重人格者で、如何に騙して感染者側の勝利に導くか?をやってくるため、正常者側は多重人格者を早めに特定することがゲーム勝利のカギとなっている。

次は各役職について。


正常者

正常者

正常者。キャプチャに記載されている通り、何も特殊な能力が無い。


検査技師

検査技師

正常者。検査技師として、夜になると対象1人を選択して感染者か正常者かを判定することができる。つまり、本物の検査技師が判明し感染者の疑いがある人を調べれば、白か黒かの判断ができるという能力を持つ。(ここでの白は正常者、黒は感染者を表す)

そのため、多重人格者や感染者が自分は検査技師だと騙してくることも多く、正常者側としては本物の検査技師を見抜けるか?が勝利のポイントになっている。

ただ、厄介なのは検査した人が多重人格者の場合は正常者としての判定になるため、1度白判定されてしまうと感染者側に大きく有利になってしまう点だ。


監察医

監察医

正常者。監察医は、処刑された人が感染者か正常者か結果を知ることができる。本物の監察医が判明していれば、処刑した人が白なのか黒なのかがわかるため、重要な役職になるし、感染者の人数把握にも役立つ。

それ故、検査技師同様に感染者側が騙してくることが多く、早めに見抜けるか?が正常者側の勝利のカギになるし、感染者側からすれば検査技師と監察医を如何に早く始末するか?が勝利のカギとなる。


警備員

警備員

正常者。警備員は、感染者の夜間襲撃に備えて、正常者と思われる人を警護することができる。もし、警護した人を感染者が襲撃した場合は襲撃失敗となる。ただし、警備員自身を警護することはできない。

警備員は既に白であることが確定がいる場合はその効果を発揮することができるものの、その判断がつかない状態だと失敗する確率の方が高い。

ゲーム中でも言及されているけど、自身の警護はできないため、名乗り出てしまうと襲撃対象になりやすく得策ではない。


感染者

感染者

感染者。感染者は夜に誰か1人を襲撃することができる。また、概要で書いたけど仲間の感染者を知ることができるため、夜は相談して誰を襲撃するかを決めることになる。

ただ、多重人格者が誰なのかわからないため、誤って襲撃してしまうと不利になってしまう。

感染者側が勝利するには、如何に正常者を騙せるか?だったりする。検査技師や監察医などを騙って、言葉巧みに本物を処刑させる方向に持っていき、夜に邪魔な存在を襲撃する。これが成功すると正常者側を一気に2人減らすことができる。

後は、如何に矛盾の無いように騙せるか?がポイントで、表情や態度に出てしまう人や真面目な人は感染者になるとボロを出しやすくなるため、そういう人は正常者の時から感染者になったときのことを考えた言動をしておくのがよさそうだ。


多重人格者

多重人格者

正常者。多重人格者は正常者ではあるものの、感染者側に味方する存在。概要でも書いたけど、この多重人格者を早めに見抜くことがどちらの陣営でも重要だったりする。

基本騙す言動をすることになるので、普段から矛盾が無いように細心の注意を払うことになるため、真面目な人や頭の回転の鈍い人がなるとすぐに特定されて処刑されてしまうので注意が必要だ。

ちなみに、1回戦目と2回戦目のみの役職で、3回戦目ではなくなる。


料理人

料理人

正常者。料理人は2回戦目のみ登場する役職で、昼になると食事をつくりアナウンスすることができる。

つまり、料理人が生存している場合は、このアナウンスが聞けるため、偽って料理人を名乗り出るのは得策ではない。本当の料理人が名乗り出ると、黒であることが比較的早い段階で判明してしまうためだ。


同僚職員

同僚職員

正常者。同僚職員は、自分ともう1人が同僚職員であることが相互に認識できる状態になる。

そのため、感染者側で同僚職員を騙る場合は、2名で行う必要があるんだけど、検査技師と監察医が残っている状態でやると早い段階で確実にバレてしまい、一気に負けてしまうため非常にリスキーだ。というか、通常はこの役職を騙ったりしない。

ゲーム感想

さて、ゲーム感想。記事の最初の方で書いたけどこれは人狼ゲームをプレイするのではなく、アドベンチャーゲーム内の人狼ゲームとなるため、毎回プレイするたびに状況が変わるというものではない。基本はシナリオに沿って流れていくため、選択肢があっても基本的な流れはあまり変わらないようになっている。(一応、不適切な選択肢を選んだ場合、内部でポイント加算されないため、それによってはエンディングが変わる可能性がある)

その辺を誤解してしまうと、ゲームの評価が下がってしまうおそれがあるかな?と思っている。

個人的にはアドベンチャーゲームとして普通に面白かったし、インフェクテッドゲームをやることになった本当の理由なんかも面白いものがある。(人情劇としては少し安っぽいかもしれないけど・・)

ということで、人狼ゲームを知っている人でも知らない人でも手軽に楽しめるゲームなんじゃないかと思っている。

あと、ゲームの内容ではないけど、気になった点を挙げてみる。といっても、些末なものばかりだけど・・。


ウィンドウ透過でコマンドがみづらくなる

設定でウィンドウ透過すると、コマンドがみづらく感じた。まぁ、透過しなければいいだけなんだけど、キャラの姿というか見え方が変わってくるからなるべく透過した状態でプレイしたいけど、コマンド表示の色が目立たない色になっているため、ここは見やすい色にした方がよかったんじゃないかと感じた。


一部カーソル移動が直感的じゃない部分がある

スペシャルメニューのおまけで役職の説明があるんだけど、マス目状に表示されている割に、カーソルで左右移動ができない。これも些末なことではあるんだけど、ちょっと操作しづらいかな?と感じたところだ。


役職の説明は浅い階層に欲しい

役職の詳しい説明はスペシャル>おまけ>役職説明と辿る必要があるため、ゲーム中に見たい時パッと見れないし、タイトル画面に戻って見るにしても階層が深すぎる感がある。

これ、普通にスペシャルメニューの中に、ゲーム概要と役職説明を入れてよかったんじゃないかなって思う。

気になったところはこれぐらいかな。

以上、カテゴリーI - 死線上のサバイバー - の感想でした。

追記(2024/01/23)

ちなみに、タイトルはトリアージのタグに由来している。

災害現場で救命処置を行う場合、その症状に応じて優先順位をつける。既に亡くなっているもしくは、助かる見込みが低いまたは可能性があっても医療リソースを大きく消費(助けるために医師や看護師が多く必要になるケース)するような場合は、黒タグつまりカテゴリー0がつけられ、比較的軽症の場合は緑タグ(カテゴリー3)、処置が必要だが最優先ではない黄色タグ(カテゴリー2)、そして今すぐに処置が必要な状態には赤タグ(カテゴリー1)がつけられる。

このゲームは、人狼ゲームに勝利することで赤タグとなり、敗北することで黒タグとなる、いわば赤タグの奪い合いとなるゲームとも言える。