toscanaAC’s blog

雑記です。

ゲーム感想 逆転裁判123 成歩堂セレクション(1のみ)

客観的には操作性もよく面白いのだろうけど、主観では生理的に受け付けない。

逆転裁判123 成歩堂セレクション

逆転裁判123 成歩堂セレクション

先日記事に書いたけど、災難探偵サイガを途中でヤメてamazonレビューを鵜呑みにして買ってしまった逆転裁判123 成歩堂セレクション。こちらも年末年始セールということで単体だと約1000円だ。(2024/01/20現在、既に終了している)

で、またも同じ失敗をしてしまった、というか学習してないな自分と自分を責めたくなるんだけど、この逆転裁判123大逆転裁判12がセットになったのが2300円だったため、こちらを買ってしまった・・・。

ああああぁ、昨年ピクセルリマスターのセット買いで嫌な思いをしたのにまた同じ過ちをしてしまった・・・。現在、少々自己嫌悪中。

逆転裁判123の1のみプレイし、第4話までクリアしたけど第5話は途中状態でギブアップ。ゲームの内容が生理的に受け付けない。

何と言えばいいのか、プレイするまでの気持ちを仕事が嫌な人の気持ちに例えると、月曜日の朝の気分だ。会社に行きたくないけど、いかなきゃならないので憂鬱って感じで、私の場合は仕事のような義務でもないのでプレイしたくなければプレイしなければいいんだけど、せっかく買ったしブログのネタになるかな?と思いつつ、これまで嫌々ながらプレイしていたけど、もう無理・・となって、現時点での感想書いて終わりにする。(プレイをやめたのは、2024/01/06)

シリーズ第1弾 蘇る逆転

ということで、システム周りから書いていく。

システム周り

まずはオプション画面から。

オプション画面

1画面にスッキリとまとまっていて、非常に見やすい。画面の下にはその設定内容が何なのか?もちゃんと説明が表示される。キャプチャ画面に記載のある内容を設定することができる。

また、画面の揺れやコントローラの振動のON/OFFができるのは親切だと思う。私の場合、画面の揺れがあると目が疲れるのでこういった設定は他社のゲームでも見習って欲しいぐらいだ。

(上から目線になるけど)流石、メジャーなゲーム会社が作っているだけあるな、と感心してしまう。

あと、画面全般でウィンドウに表示される文字が大きめで表示されるため、とても見やすいのもいい。海外のゲームの日本語対応とかだと、フォントサイズ(文字の大きさ)が小さくて見づらいことが多いため、目が疲れることが多いけどこのゲームの場合、文字を見て疲れるようなことはなかった。

難点としては、後で問題としても書くけどSE音量に、0と1の間の0.5みたいな調整が欲しかったかな。このゲームSEが頻繁に鳴るんだけど、結構うるさいんだよね。0にすると鳴らなくなるけど、何かに気づいた時の音なども消えてしまうので、それはそれでやりにくかったりする。

なお、ゲーム中でほぼいつでもオプション画面を表示して変更することができる他、ゲームのセーブやロードができるようになっている。セーブスロットは10個用意されている。

ゲームシステム(記録機能)

次にゲームシステム。人気のあるシリーズなので、敢えてここで書かなくてもいいけど、まぁ後で見返した時用に・・。


証拠品ファイル

証拠品ファイル

調査の過程で知り得た情報など重要なものは、この証拠品ファイルに記録され好きな時に確認することができるようになっている。また証拠品を選択してより詳細な情報を表示することができる物もある。

Rボタン押下で人物ファイルに切り替えることができる。

裁判のシーンでは、証人の証言に対しこの証拠品ファイル(法廷記録)を使って矛盾をつきつける時にも使用される。


人物ファイル

事件に関係する人物の情報を見ることができる。Rボタン押下で証拠品ファイルに切り替えることができる。この人物ファイルが役に立つようなケースはかなり少ない。というか、各話で憶えきれないほど多くの人物は出てこない。

ゲームシステム(調査シーン)

このゲームでは調査シーンで裁判の証拠固めをしてから裁判となる。

場所移動

移動コマンドを選択すると、移動先が表示されて選択するとその場所に移動することができる。

で、ちょっと面倒なのは、移動したい場所に直接移動できないケースがあり、例えば公園で、公園入り口、公園内広場、公園内キャンプ場、公園ボート乗り場があった場合、公園入り口等から直接ボート乗り場に移動することができず、必ず一旦広場を経由して移動することになる。という点だ。

調査

そして、調査するシーンでは、虫眼鏡のアイコンで部屋の中などの様々な場所を調べることができる。

わかりやすく、何か見るべきところがあるものにカーソルが重なると黄色くなるので調べやすい。また、1度見た箇所にはチェックマークが付くので、何度も同じものを見てしまうといったミスが無くなって便利だ。こういう親切設計は、インディーズゲームにはないところなので見習って欲しいなと思う。

ゲームシステム(裁判シーン)

裁判では、検察と弁護人での論争となる。第1話は、いわゆるチュートリアルで、裁判シーンの進め方を上司の千尋弁護士からレクチャーしてもらいながら進めることになり、第2話から本格的に調査や裁判のやりとりがおこなわれることになる。

証言中

基本的には、検察が呼んだ証人が事件に対して証言(初回の証言では尋問不可、聞くだけになっている)を行う。

尋問中

その証言に対し弁護人からの尋問が行われる、という流れになっている。尋問中に証言が一通り終わると、また最初から証言になるため1回しか確認できないといったことは無く、基本何度でも確認することができる。

矛盾を突きつける

証言と証拠品で矛盾が合った場合は、Rボタンで証拠品をつきつけることで証人の証言の矛盾をつくことができる。ただし、それが矛盾でない場合は画面右上のゲージが2マス消える。このゲージが全て消えてしまうと、おそらくゲームオーバーになる。まぁ、こまめにセーブしていればゲームオーバーになることも無いと思うけどね。

矛盾を突きつけると、証人はその証言を変更してきたりして更なる矛盾が無いかを尋問することになる。これの繰り返しをやって、最終的に証言が破綻していることを証明することで裁判に勝利する。勝利すれば、被告人は無罪と判決が言い渡される。

ちなみに、この「異議あり!」の言葉は、弁護人の質問が核心を突いていたり、もしくは的外れな発言だったりすると検察側から言われることがある。

追い詰める

決定的な証拠や追い詰める証拠を突きつける時は、「くらえ!」の文字が表示されるようだ。

ゆさぶって、詳細を引き出す

それと、矛盾は見つかってなくても怪しいと思う証言や曖昧な証言に対しては、Lボタンの「ゆさぶる」で証言の詳細確認や質問をすることができる。(ゆさぶると、「待った!」と表示される)

曖昧な部分をより細かく証言してくれたり、矛盾点の糸口にもなるので、必要に応じて積極的に使っていくといいようだ。

登場人物

さて、私が合わない部分の1つがこのゲームに出てくる人々なんだけど、まずは登場人物について書いていく。結構disるので、このゲームが好きな人は見ないほうがいいと思う。


成歩堂 龍一

成歩堂 龍一

弁護士になって3ヶ月の新人弁護士。小学校時代の友人に掛けられた殺人容疑を晴らすべく、初めての弁護で殺人容疑の弁護を引き受ける。その後も、殺人事件の被告人の弁護を続け毎回厳しい状況に立たされながらも、証言の矛盾を突いて有罪判決になってしまいそうな状況をひっくり返していく。このひっくり返すことが、このゲームのタイトル逆転裁判の元となっているようだ。

で、このゲームは会話の中で成歩堂の心の声が表示され、周りにいる人達の言動に呆れ返ったりツッコミを入れたりしている。災難探偵サイガで出てくる主人公と周りの人の掛け合いが楽しいのと同じように、このゲームも成歩堂と周りの人との掛け合いが楽しい・・筈のゲームとなっている。(結構ドライにツッコミを入れているので、その部分は笑えるところかもしれない)


綾里 千尋

綾里 千尋

成歩堂の上司でやり手の弁護士、綾里法律事務所の経営者でもある。キャプチャを見ての通り、胸の谷間をドンッと出した服装で、更にキャプチャでは見えないけどスカートはミニスカートになっている。

派手な服装とは裏腹に、成歩堂へのサポートは的確でチュートリアルの時には頼りになる存在だ。というかメタ的に言うと裁判の流れを逆転するために配置された存在と言える。

普通に考えると法廷でこんな格好をしているヤツはいないと思うけど、ゲームだからいいか・・で済ませられるレベルかな。(他のキャラより普通なので・・)

残念なことに、彼女は第2話で犯人から殺害されてしまい被害者となってしまう。これもメタ的には、彼女がいるとサポートとして存在が強過ぎてメリハリがなくなるからだと思うけど、第2話で退場となってしまいなかなかショッキングな展開だ。

ちなみに、彼女は霊媒師としての能力もあり、殺害された後もピンチの時に降霊して助言してくれることがある。


綾里 真宵

綾里 真宵

綾里 千尋の妹で霊媒師(修行中)。第2話から登場、姉と会う約束をして現場に行って遺体のそばにいたため逮捕されてしまう。

霊媒師で地方に住んでいたのかどうかわからないけど、一般常識などがあまりなく、成歩堂や他の人から教えてもらったりすることが多い。また、知っているつもりでも違っていることなどがあり、成歩堂がよく心の中でツッコミを入れている人物の1人だ。

霊媒師の能力を持っているため、千尋を降霊させたりすることがある。あと、着物を着て髪型も変なんだけど、裁判のシーンではそのことを矛盾の1つとして突きつけていくので、最初は単に変な格好をさせたキャラと思ったもののゲームにもちゃんと関係していたりする。

個人的には、他のゲームで出てくるキャラの鼻の穴が描かれることは少ないんだけど、このキャラはちゃんと描かれていて興味深い。ただ、無知でトンチンカンな発言をするため一緒に調査していて、う~んって言いたくなるし、リアクションもオーバーで見ていて疲れる。

ちなみに、成歩堂のことは「なるほどくん」と呼んでいる。


糸鋸 圭介

糸鋸 圭介

刑事。通称「イトノコ」刑事。この逆転裁判に出てくるキャラはかなりの割合でオーバーリアクションなキャラなんだけど、このイトノコ刑事もそのオーバーリアクションキャラの1人だ。

刑事といっても下っ端刑事のようで、検事の御剣からはダメ出しをされることが多く、そのことでしょんぼりしてしまう。加えて早とちりしやすく、千尋の事件でも真宵が犯人と断言したり、矢張の事件でもロクに調べもせずに証人の言葉を鵜呑みにして犯人扱いするなど、まともに考えると警察機構にあるまじき人物でもある。思考も短絡的なところがあるので、ポンコツ刑事という捉え方が適切だ。

検事の御剣を信用しているため、第4話で御剣が容疑者になった時は何としてでも御剣が無実である証拠を探そうとしたりして、人間臭いというか少なくとも悪い人ではない。


星影 宇宙ノ介

星影 宇宙ノ介

有名な弁護士で、千尋の師匠。優秀らしいけど、自分はエラいんだと虚勢を張るタイプのためプレイしていて全く優秀に見えない弁護士先生だ。数少ないオーバーリアクションをしないキャラ。

千尋と真宵の母親が失踪した事件を知っており(というか、彼の失言が失踪の原因になっている)、真宵に対しては申し訳ないと謝罪をする。


御剣 怜侍

御剣 怜侍

短い期間だったけど、成歩堂の同級生で小さい頃は弁護士を目指していたものの検事になり成歩堂と法廷で何度も戦うことになる。第4話では殺人事件の被疑者となり、成歩堂に弁護を依頼することになる。性格的なものもあって、オーバーリアクションはしない。

で、問題点は、有罪判決を勝ち取るためなら不正行為も厭わないという検事にあるまじき存在。ただ、正しいことを捻じ曲げることもしたくないような考えもあるのか、成歩堂の援護射撃をすることもある。また、成歩堂に対してはライバルと見ているふしもある。

ちなみに、過去の体験(自身が関わった事件)により地震恐怖症になっている。


狩魔 豪

狩魔 豪

カルマゴウ。御剣の師匠(御剣の服装や指先を左右に振ってチッチッチッとする仕草も彼を真似ていることがわかる)であり、40年無敗の検事。有罪のためなら手段を選ばない御剣をもってしても、「なんでもする男」と言われるほどに有罪のための工作をする検事。また、無敗だけでなく完璧主義な部分もあり完璧であることに異常とも思えるぐらいに固執する。

高圧的で裁判長に対しても「さっさと始めろ」と命令し、成歩堂が証人に対してゆさぶろうとするとそれを遮って意義を唱えてくる。ゆさぶりで情報を得ることができなくなるため必然的に間違った指摘をしてしまう可能性が高くなってしまうという、メタ的に見てプレイヤーへの嫌がらせをしてくるキャラ。(普通、そこの難易度調整は調査の過程から推測していく部分になると思うけど、このゲームのメインは法廷闘争のため、おそらく敢えてそうしてしていると思われる)

ま、御剣もそうだけど、普通に考えて「こんなやつ、いねぇよ!」とつぶやきたくなるぐらいに、ヒドいキャラだ。

ゲーム感想

さて、ようやくゲーム感想。


オーバーリアクション

以前の記事や登場人物のところで書いたけど、このゲームの登場人物はオーバーリアクションな人が多い。キャラ絵の数を少なくしていることも影響はあるんだろうけど、ちょっとしたことでガラリと表情が変わったり、変な仕草をしたりする。

調査を進めていく上での会話に対する面白さ演出のためでやっていることであろうと思うけど、何と言えばいいか、言葉通りオーバーリアクション過ぎて逆に白けてしまう、というのが私の感じたところだ。

表現が難しいけど、例えるなら笑いのツボが合わないお笑い芸人の芸を見ているような気分だ。

登場人物で書いた以外に各話で事件に関係する人が証人として出たり、調査の過程で会話したりするけど、上に書いた通りの笑いのツボが合わない状態の芸を見せられている気分になり、ゲンナリしてくる。また人によっては、顔芸までしてくる始末で、「あっ、そういうの、いいから・・」って思いため息が出てくる状態が何度も続いたりする。

笑いの沸点が低い人やこれが笑えると思える人は問題ないだろうけど、それがダメな人は、それを延々と見せられることになるためプレイする意欲がどんどん削られていくといったところかな。

それが極まったのが第5話。もうストレスMAX状態になって受け付けなくなってしまい、ゲームをやめることにした。


SEがうるさい

これも以前の記事に書いたけど、このゲーム、とにかくSEがやかましい。SEボリュームをオフにしたらしたで、ゲームに必要と思われる効果音まで消えてしまうため、仕方なく音がでる最小音量でプレイしているけど、(擬音で)ドン、バン、ブシャなどの音が単なる会話の中でもやたらと入ってくる。うるさい上に、それがオーバーリアクションと重なるため、笑えない気分でプレイしているコチラの神経を逆撫でしてくるようで、イライラしてくる。

推奨年齢が12歳以上となっているけど、個人的にはこれが面白いと言える年代って12歳以下じゃないの?って思ってしまう。


法廷闘争に違和感

法廷で聴衆を黙らせるために木槌を使って「静粛に」なんて言っているけど、日本では木槌は使用しない。まぁ、ゲームだからということで日本に似た架空の国の裁判とか、ゲームを海外展開する場合は木槌もあるのでそれらに対応するためと考えれば納得行くかもしれないけど、私の中の違和感はそこではない。(・・いや、これも違和感ではあるんだけど、もっと、こう、本質的な部分ではないという意味で)

まず、ゆさぶり。証人に対しての単なる質問なんだけど、これを「ゆさぶる」とコマンド表記している点に違和感がある。実際には質問と質問の矛盾に対するゆさぶり、ならわかるんだけど、全てが「ゆさぶる」になっている部分がしっくりこない。単にコマンドの表現だけなんだろうけど、個人的にこのコマンドの意味合いってゲームの中では重要だと思っている。

次に証拠品のつきつけ。これは証人の矛盾を指摘する際に使うものだけど、矛盾に対しわかりやすい証拠品がある場合は容易ではあるんだけど、正直「えっ、それ!?」と言いたくなるような証拠品のつきつけもあって、こじつけ感が強いものも多い。

こちらが証拠品から推論してイケるとなってから裁判、というならまだいいんだけど、このゲームは必要な情報があつまれば勝手に時間経過していき裁判になるため、大抵の場合その状態で推論できるような状況になることなく、証人の発言を聞いて矛盾が無いかを探していくだけの作業になってしまう。(まぁそれがこのゲームのメインだから仕方がないんだろうけど・・)

証人も証言を二転三転させていくことはあたりまえのようにやってくるし、検察側の邪魔も入ってくる。これはまだいいとしても、プレイヤー側で簡単に推理できるようなことが、それらの証言が翻った後でないと指摘できないなどのもどかしさがある。証言が翻ったからこそ指摘できるという場合はいいんだけど、翻ってなくても簡単に指摘可能なことがストーリーとして組み込まれてしまっているのは、正直作りが甘すぎるんじゃないだろうか?と思ってしまう。(例えば、ひょうたん湖で起きた殺人事件、その瞬間の写真を撮った人は流星撮影の時にたまたまと言っているけど、撮った写真は湖面が写っている。こんなの一発で見抜けるような話だけど、後になってからじゃないと指摘ができないなど・・)

端的に言えば、作りが甘い、になる。

最後に

自分に合わない部分、たった3つの項目だけど楽しめずにやめるには十分な理由だと思っている。ちなみに私と同じ感覚になった人もいたようで、ネットで検索したら5chの掲示板が出てきたけど、まんま「それな」って言いたくなる理由でちょっと笑ってしまった。

クソゲー呼ばわりはしないけど、私にとってはプレイに値しないゲーム、という評価になった。

以上、逆転裁判123 成歩堂セレクションの感想でした。