toscanaAC’s blog

雑記です。

ゲーム感想 AGENT A - 偽装のパズル

スパイ物の探索型パズルゲーム、面白かった。

AGENT A - 偽装のパズル

AGENT A - A PUZZLE IN DISGUISE

先日セールで100円になっていたパズルゲームで、体験版をプレイしてみたら面白かったので買ってみた。クリアしたので感想を書いてみたいと思う。

主人公はMIAというスパイ組織のエージェントで名前は無くAと呼称されている。彼に与えられたミッションは、敵方のスパイ組織 ハヴォック の女性スパイ ルビー・ラ・ルージュのアジトに潜入し、彼女の計画を暴くこと。彼女は MIA のエージェントを狙っているらしく、それらを阻止することが目的になっている。

エージェントAが彼女の動向を探っていたところ、指令を与えたチーフがルビーの工作によって船ごと爆殺されてしまう。ルビーのアジトを見つけたエージェントAは、チーフの敵討ちとミッションを成功させるためにアジトへに潜入していくところからゲームがスタートする。

ということで、システム周りから書いていきたいと思う。

システム周り

操作方法

まずは操作方法。画面内に表示される十字のマウスカーソルは、Lスティック(または十字ボタン)、画面内のオブジェクトにマウスカーソールを合わせて何かアクションをするのがAボタン、前に進むときもマウスカーソルで選んだ部屋にAボタンで移動する。移動先から戻るのがBボタン、と非常にシンプル。

ゲームを中断するのが+ボタン。マウスカーソルは感度調整ができるけど、キャプチャにあるバーで微調整ができるわけではなく段階指定になっている。キャプチャのように一番感度を鈍くすると微調整はやりやすいけど、モッサリ感は否めない。かといって1段階良くすると今度は微調整が少しやりづらくなる・・というちょっと残念な調整機能になっている。

ポーズメニュー

次にポーズメニュー。ゲーム中にポーズを押したり、ストーリーメニュー画面で設定マークを押すとこの画面になる。ゴミ箱マークは、ゲームの進捗状態(セーブデータ)の削除。音符マークは、BGMのON/OFF設定で音量調整はできない。スピーカーマークは、音声のON/OFF設定でBGMと同じく音量調整はできない。

コントロールは先に書いたコントローラの設定。右側は字幕表示する言語が選択できるようになっている。

このゲーム日本語対応ではあるけど、音声は英語で設定された言語で字幕表示されるようになっている。個人的には、スパイ物の洋画っぽい雰囲気で結構好きかも。

ストーリーメニューと実績

ストーリーメニュー

ゲームを開始するとこのストーリーメニューの画面が表示され、最初は第1章からプレイすることになる。ストーリーは全部で5章に分かれていて、全てルビーのアジト付近の探索になっている。ミッションはルビーの計画を暴くことだけど、ストーリーが進むにつれミッションの内容も変わっていく。

第1章はこのゲームのタイトルにもなっている「偽装のパズル」だ。

第2章から第5章は以下のようになる。

第2章

アジトに潜入したものの逆に罠にはめられてしまったエージェントAの脱出が第1章で、第2章は脱出したエージェントAがルビーを見つけ出す話。

第3章

第3章はルビーを追い詰めたと思ったら、またも罠にはめられてしまうエージェントAの密室脱出劇。

第4章

第4章は密室から危機一髪で脱出したエージェントAがアジトの奥を探索、エージェントBの危機を未然に防ぐために奔走する。

第5章

第5章はエージェントBを抹殺しようとするルビーを阻止する話。画面キャプチャはコンティニューとなっているけど、これはこのゲームがセーブデータを1つしか持てないためで、他の章をプレイする場合はセーブデータを削除してから開始することになるためだ。

セーブデータ削除確認

他の章を始めようとするとこんな具合でセーブデータの削除確認が入る。

実績

メニュー画面にあるトロフィーマークを押すと実績の画面が表示される。ストーリーを進めていけばそれに沿った実績が普通に解放されていくけど、やりこみ要素やちょっとしたお遊び要素も実績として用意されているのでクリア後にそれらを解放するのも楽しいかもしれない。

特に、120分でクリアするという実績はかなり難しいと思う。1度クリアしてパズルのネタが分かっていても如何に効率よく進めるかを考えて行動しないと120分でクリアできない。私の場合、効率化はうまくできなかったということもあるけど、2度目のプレイでも3時間程掛かった。

ちなみに、このゲームはパズルの仕組みや解くためのアイテム配置などに違いは無いものの、一部暗号となる数字や記号の配置などがプレイする度に変更されるので、1回目で使った暗号がそのまま使えないようになっている。なので、順を追ってそれらの数字を入手してく必要がある。

クレジット

5章の隣にあるのは開発会社(YAK & CO)のクレジットで、スタッフロールが流れる。

登場人物

次は、エージェントA以外の登場人物だ。


チーフ(ERMIN D SKIES)

チーフ(ERMIN D SKIES)

MIA のエージェントに指令を出すチーフ。後にルビーの工作で爆殺されてしまう。


ルビー・ラ・ルージュ

ルビー・ラ・ルージュ

ハヴォック に属するスパイ(ハヴォック側のエージェント)で、MIAのエージェント達を始末している。他にも客のいる船ごとチーフを爆殺したりして、なかなか冷酷な破壊活動をする。冷酷なスパイの割に猫好きという一面もある。


ルビーの飼い猫

ルビーの飼い猫

人ではないけど、ルビーの飼い猫。キャプチャのように、エージェントAに対して威嚇してくる。ちなみに、猫が喉を鳴らすゴロゴロとした音がちゃんと入っていて、この猫が寝ている時やリラックスしている時は聴こえてくるので、猫好きな人はイヤホンを使ってプレイするといいかも。


エージェントB

エージェントB

ストーリーの途中で危機が及びそうになるエージェントB。ゲーム中に出てくることはなく、エンディング後にのみ登場する。

ゲームの流れ

次はゲームの流れ。

ゲーム画面

ゲームはこんな感じでエージェントAの視点で表示され、マウスカーソルで移動先や調べるところを選択する。ミッションが設定された時は画面の下にミッションが表示される。また、エージェントAの心の言葉は画面の上に表示される。

操作が表示される

最初のうちはチュートリアル的に操作が表示される。

アイテムの使用

アイテムを使用するときは、右側のアイテム欄からマウスカーソルでドラッグして使用する場所に持っていく。キャプチャだと鍵を鍵穴に持っていくと使用することになる。ちなみに、アイテムは使用すべきところでしか使えないようになっているので、間違って使ってしまい詰んでしまうなんてことは無い。

潜入した部屋

潜入した時の部屋がこれだ。マウスカーソルを水槽側に移動してAボタンを押せば、水槽の側に移動して状況を確認することができるし、テーブルをクリックすれば花瓶を調べることができる。他にも階段部分のポッド(プランター?)を調べたり、飾ってある絵のギミックを作動させればそこに現れたものを調べることができるようになっている。

ルビーに閉じ込められる

ちなみに奥の部屋に行くと、ルビーが現れて屋敷内に閉じ込められてしまう。体験版だとここまでになっているので、プレイしてみて面白いと思ったら買ってみていいんじゃないかと思っている。

ちなみに、体験版と製品版はソフトが別になっていて、製品版をインストールしても体験版は消えないので手動で削除(セーブデータも手動で削除)する必要がある。

パズルはあちこちに散らばったヒントを参考に解いていくことになるけど、基本ヒントがあってわかるようになっているのと、実際に動かしてみて仕組みを理解していくものなど様々なものがある。

金庫のパズル

例えば、この金庫のパズルは1つのプレートダイアルを回すと他のダイアルも回ってしまうものと、独立して動かないものがあるのでそれらの動きを見て三角の目印に全て合わせるというものになる。

ボタンの色消し

こちらはボタンを押していくことで色を消していくパズル。どう押したら色が消えるのか?と思考するよりとりあえず押してみるといった対応で問題ない。

マーク合わせ

こちらはマーク合わせ。あちこちに散らばっているヒントを元にマークを合わせていくんだけど、ヒントになるマークは目立たないところやマークと気づかないものなんかもあるのであちこち注意深く見ていく必要がある。

パズルのヒント

こちらはパズルではなく、パズルのヒント。ある場所で使われるヒントだけど、これはわかりやすい例だ。ストーリーが進むといろいろな場所のギミックに対して、色々な場所にヒントが置かれるため、何が何に紐づいているのかを考えながら進めていくことになる。

ゲーム感想

ということで、ほぼほぼゲームの紹介になっているけど、感想も書いてみる。


表示バランスがいい

このゲーム、どうでもいいところはローポリゴンでざっくりとした表示になっているけど、肝心のパズルとかギミックの部分は綺麗になっているので、見ていてメリハリ感がちょうどいいと感じている。そして、これがパズルに集中できる要素にもなっているんじゃないかと思っている。


詰むことがない

他のところでも書いたけど、パズルで詰んでしまうことが無いので、例え先に進めなさそうに思えても必ず解決できるようになっている。意地の悪いゲームだと、手順をミスるとクリアできないとか時間切れとかでBAD ENDになってしまうなんてものがあるけど、それが無いという安心感がある。パズルに対して試行錯誤もできるし、落ち着いて思考をめぐらすこともできる。プレイする人のことをちゃんと考えてくれている作りというのは、とても快適だ。


何をすればいいかわからない時もある

詰むことがないので安心してプレイできるんだけど、次に何をすればいいか?がわからなくなる場合や配置されているギミックに対してアイテムをどう使えばいいか?が思いつかない場面もいくつかある。

例えば第4章で鉄塔が出てくるけど、鉄塔に流れる電流をどう対処するか?とか、故障した鉄塔の修理をどうすればいいのか(2箇所あるうちの1箇所がわからない)など、詰まりやすいケースもある。

また、第1章で探索する部屋のパズルを全て解決できずに第2章に進んでしまいそうに見えて、見落としているところがあるんじゃないかと何度も同じところを見て回ったりすることもあった。

各部屋のギミックは、章をまたいであれこれ使うことになるのでその辺がわかるようになるともっとスムーズに話を進められるんじゃないかと思っている。


移動が面倒

基本ギミックとヒント、アイテムがあちこちに配置されているため移動が多くなるんだけど、進む時にマウスカーソルで移動先を指定して動く形になるので、結構面倒だったりする。しかも後半は何度も移動を繰り返すことになるようなパズルもでてくるため、より一層マウスカーソルの指定が面倒になってくる。

個人的には、移動用のカーソルをRスティックで選択するとかにしてくれると操作性がよくなると思うんだけどね・・。


紙と鉛筆はあったほうがいい

パズルゲーム全般で言えることだとは思うんだけど、暗証番号とかキーワードとか暗号表とか色々とメモしておかないと手間が掛かるようなパズルも多い。なので、可能なら手元に紙と鉛筆があったほうがいい。まぁ今の時代ならスマホがあれば問題ないかな。スマホのメモ帳機能でメモって、メモるのが面倒なものはカメラで写真を撮ってその写真を見ながら解くとかすれば、スムーズに進めることができると思っている。

一部短い時間に例示された内容をトレースするような記憶力を試されるようなパズルやタイミングよくボタンを押すといった反射神経が必要になるパズルもあるけど、アクションゲームのようなシビアさは無いのでちょっと手こずるかもれしないけど、時間をかければ解けないということはないと思う。

最後に

このゲームの1回目のプレイ時間はおおよそ6~7時間、2回目が3時間だった。もちろんネットの情報は一切見ていない。今後は120分でクリアするタイムアタックも面白いと思うし、実績でも解除可能なものを解除していくのも隠し要素を知るのにちょうどいいと思っている。(ま、やるとは明言できないけど・・)

以上、AGENT A - 偽装のパズル の感想でした。

追記(2023/09/17)

3度目は2時間15分だったので、もう少しでいけそうだと思い4度目にしてやっと2時間(120分)を切ることができた。イベントで会話のシーンなんかはスキップすることができるので全てスキップし、同じ場所に何度も行かないように必要なアイテム集めを先にやってから使う場所へ行き、スマホと紙のメモをフル活用すればある程度余裕(私の場合は10分)をもってクリアすることができると思う。

実績:スピーディースパイ

実績はエンディングでスタッフロールが終わった後に解放される。