toscanaAC’s blog

雑記です。

雑記 ワイヤレスイヤホン(CX True Wireless)を買ってみた。

先月の話になるんだけど、今頃になって初めてワイヤレスイヤホンを購入した。

CX True Wireless

CX True Wireless

ワイヤレスに関してはだいぶ前(2017年頃)に検討したものの音質や無線(Bluetooth)の技術、バッテリーの持ちなどがまだこなれてない感が強くて見送っていて、スマホやPC、音楽プレイヤー、ゲーム機などの音声をイヤホンで聴く時はずっと有線だった。

ただ、ここ最近は出かけた時でもワイヤレスを使っている人を当たり前のように見ることが多くなったのと、ブログを書く時にBGMを聴きながら書いているとケーブルがジャマに感じることが多くなってきたこと、そして以前検討した時より5年以上経過していることなどを勘案した結果、再度検討することにした。

で、検討した結果(といってもネットでスペックやレビューで検討しただけで試聴を重ねた訳ではない)、いくつか絞り込んだ対象の中で選択したのが、ゼンハイザーの CX True Wireless だった。

このゼンハイザーを選択した理由は単純で、以前有線のイヤホンを試聴をした時好みの音に近かったからだ。といっても当時はBA型とダイナミック型のどちらにするかを迷っていたのと、欲しいと思ったイヤホンが高価過ぎて購入には至らなかったんだけど、その時の音のイメージが良かったこともあり今回はゼンハイザーのワイヤレスイヤホンを購入することに決めた。(唯一気になったのは耳へのフィット感で、ヨドバシで購入前提として試着させてもらってから購入している。)

感想

ということで、買って1ヶ月弱ぐらいしか経っていないけど使ってみた感想を書いてみたいと思う。


バッテリーの持ち

有線と違ってワイヤレスの場合、イヤホンにバッテリーを内蔵していてバッテリー駆動で音を聴くことができるようになっている。当たり前といえば当たり前の話なんだけど、ワイヤレスイヤホンについて知らない人からすれば何となくバッテリー駆動することは解っていても、その表記がわかりづらいと感じる人はいるんじゃないだろうか?

私がまさにそういう人で、表記の意味がパッと見でわからなかった。

公式の情報でいくと、Operating time (earbuds):9時間、つまりイヤホン本体で9時間の再生が可能となっている。そしてわからなかったのが、Operating time (charging case):27時間の部分だ。これは、ケースのバッテリーを使用してチャージを行った場合、イヤホン本体の9時間+ケースのバッテリー18時間で合計27時間という表記になっている。(ちなみに、フル充電までは1.5時間、10分で1時間の使用ができるようになっている)

これは、何となくわかるんではあるけど明記されていないんだよね。イヤホン本体とは別でケースの充電分が27時間なのか、イヤホン本体込で27時間なのかがわからない。知ってる人は知っているという部分だろうけど、それでも各メーカーはそういうところをちゃんと明記して欲しいかな・・。

そして実際に使った感想としては、イヤホン本体で9時間持つとは言い難いかな・・。PCとペアリングして、ブログの記事を書いたりする時に音楽やASMRを、そしてゲームをプレイするの音声を聴くのにも使っているけど実効時間は6~7時間ぐらいだと思っている。ま、測定環境とは違うから公式にしても私の感想としても参考程度にしかならないけどね。

そして、イヤホンのバッテリー容量が10%になると「Recharge Headset」と音声が流れて、バッテリーチャージを促してくる。この10%を使い切るともう少し再生できるのかもしれないけど、私の経験だとこの音声が流れたことにたまたま気づかずに再生していたら2度目のアナウンスの後に少ししてから切れてしまった。

長時間使う場合(といってもどの程度を長時間とするか?は人にもよるけど)でも十分な時間だと思っている。これ以上長時間使いたい場合は、左右が独立しているイヤホンではなく左右が繋がってバッテリー容量が多くなっているものを使ったほうがいいようだ。私の場合、この容量で特に問題なく感じている。


充電

充電はバッテリーケース(充電ボックス)で行う。左右独立型だとこれが普通のようだ。ケースはUSB Type-Cの端子経由で充電することになるんだけど、付属品はUSB Type-Cのケーブルのみでアダプターとかは付属していないので使用する側で別途用意する必要がある。ま、スマホの充電とかで使っているものがあればほぼ対応可能だと思う。

イヤホンの充電端子の近くは磁石になっていて、ケースに近づけるとカチャッと綺麗に収まってくれる。なんてことのない機能だけど、ちょっと感動したww

上のバッテリーのところでも書いたけど、充電は1.5時間になっている。寝ている時に充電しておけば十分だけど、スマホのように低速充電とかが無いようなのでバッテリー劣化が起きないかがきになるところかな。ちなみに、電源に繋いでもケースのみでもフル充電は1.5時間のようだ。

充電状態はケースのランプで確認することになる。オレンジの点滅で充電中、グリーンの点灯で充電完了だ。で、これは電源に接続した時の話であって、電源に接続せずにケースにイヤホンを格納して充電する場合、最初の30秒程度ランプが表示されるだけでその後消えてしまう。そのままではフル充電になったかを確認する術が無いんだけど、ケースを開けた時に充電状態が表示されるようだ。Webの取説に記載されているけど、ちょっと見つけづらいかも。


ペアリングと接続について

おそらく普段Bluetoothの機器を使っている人であれば当然のことではあるし、使ったことがなくても知っている人は知っているんだろうけど、Bluetooth機器はペアリングをしないと利用できない。つまりこれまで有線で使っていたイヤホンの代替えとして無線のイヤホンを使うには、その機器がBluetoothに対応している必要がある。

ペアリングは、イヤホンとどの機器の音を再生するかを判定する作業で、1度ペアリングすることで機器の方にイヤホンの情報を登録し次回以降はペアリングの必要は無くなる。このペアリングと接続の意味が分かりづらいと感じる人もいるかもしれないけど、ペアリングと接続は別もので、ペアリングはあくまで機器側にイヤホンを登録すること、接続はペアリングした機器とイヤホンを繋いで音が聞こえる状態にすることになる。

で、このイヤホンはマルチペアリング対応機器になっているので、私の場合、複数のPC、スマホ2台、ゲーム機(switch、、PS4はまだやってない)、音楽プレイヤーなど複数台とペアリングして使用している。マルチペアリングは複数の機器に登録が可能とするものなんだけど、接続は1台のみになっている。なのでswitchとスマホに接続してゲームプレイ中に着信があったらイヤホンで受けるなんてことはできない。

PCとかスマホであれば接続するとイヤホンのバッテリー残量が表示されるんだけど、私の持っている音楽プレイヤーだとその情報までは表示できないようで、機器のBluetoothのバージョンやOSに依存するみたいだ。

ちなみに機器(PCやスマホなど)でBluetooth機能をONにした状態で、イヤホンをケースから取り出すと勝手に接続するので複数機器を使用する場合は、必要に応じてOFFにしておいた方がいいようだ。自動的に接続するのは便利だけど、どこに繋がっているかイヤホン側ではわからないので、ちょっと厄介だったりする。


アプリの設定

アプリ画面

このゼンハイザーのイヤホンのいいところは、専用のスマホアプリで色々と設定を変更できるところだ。ま、他のイヤホンもできるのかもしれないけど、これで簡単な音質調整やタッチ操作のON/OFFなどを行うことで自分好みにカスタマイズすることができる。

バイス タブ

バイスのタブでは、イヤホンのバッテリー残量や接続している機器の一覧、イコライザーによる音質調整、タッチコントロールのカスタマイズができる。

接続管理

接続管理はこんな感じでペアリングした機器と現在接続している機器が表示される。対象機器のBluetoothがONになっていれば、ここで接続を切り替えることもできる。

イコライザーによる音質調整は、音質のところで書くのでここでは省略。

タッチコントロール

このタッチコントロールというのは、イヤホンの平な部分をタッチすると設定された機能が動くというもので、例えば1回タッチで音楽の再生と停止、2回タッチで前の曲/次の曲といった具合に制御することができるものなんだけど、人によっては不用意にタッチして曲が停止されたりしたくない、という人もいると思う。このアプリを使うことで、タッチ操作のON/OFFや割当機能の変更ができるため、タッチ操作を使いたくない人はOFFにしてしまえばいいし、慣れている操作があればそれを割り当てるのもありだと思う。ただ、タッチ操作そのもののカスタマイズはできない(4回タッチを追加とかそういったことはできない)。

私の場合、音量調節の機能のみ有効ににしてそれ以外はOFFにした。なお、通話に対する機能の変更はできない。

発見のタブはゼンハイザーの各製品の紹介みたいな内容なので、別に見なくていいかも。

設定タブ

設定のタブは、ファームウェアのバージョン表示(アップデートもここで行う)、自動で電源オフになる時間設定(15分、30分、60分、なしから選ぶ)、トーン&音声プロンプト、コーデック、モデル名、リセット、サウンドチェック、側音設定、イヤホン機能のON/OFFができるようになっている。

まず、ここでトーン&音声プロンプトというのがある、イヤホンはタッチコントロール用にタッチ音が鳴るようになっていて、且つ機器に接続した時などは「Connected」などと音声ガイダンスが流れるようになってるんだけど、これらのガイダンスをなしにするか、トーンのみにするかトーンと音声の両方にするかを選択できるようになっている。そういった音がいらない人はOFFでいいと思うけど、個人的にはガイダンスがあったほうがわかりやすいので初期設定のトーン&音声プロンプトを選択している。ちなみに、音声ガイダンスのみという選択肢はない。

サウンドチェックは、イコライザーを使用した音質調整を便利にするもののようなんだけど、ユーザ登録をしないと使えないので私は使っていない。

側音設定は、通話をした時に自分の声がイヤホンから聞こえるようにするか否かというものなんだけど、オフ、最小、最大の3種類から選ぶことができる。私の場合、ハンズフリーで通話することがあまり無いので今のところOFFにしている。ただ今後は使ってみるかもしれない。あと、イヤホンの感想とは関係ないけど、最近屋外でハンズフリーで通話している人を見かけるけど、あれって独り言を喋っているのか、ハンズフリーで通話しているのかがパッと見でわからないので、私は多分屋外で使うことは無いだろうな・・。

イヤホン機能のON/OFF

イヤホン機能のON/OFFは、各機能のON/OFFのみを一括設定ができるというものだ。タブを移動しなくてもタッチコントロールのON/OFFとか、イコライザーのON/OFFとかができるようになっている。


装着感

装着感だけは本当に人によるから装着してみたほうがいいんだけど、私個人としてはうまくフィットしていて、緩くて落ちちゃうとかキツくて耳が痛くなるなんてことがない。

なんとも形容し難いんだけど、イヤホンの外見はお世辞にもかっこいいとは言えないし、四角くて耳が痛くなりそうな形をしているけど、装着してみると耳の形にうまく合わさって四角くなっている部分がしっかりと耳輪の部分に収まってくれる。(耳輪(みみわ)は、言葉の説明が難しいのでネットで調べて欲しい)

この形はエルゴノミックデザインだそうで、人間工学から耳の形に合うように形成されているようだ。

またイヤーピースは4つのサイズがあるので、耳穴のサイズに応じてイヤーピースを付け替えればより装着感がよくなる。私の場合耳穴のサイズは小さめなので、XSサイズを装着しているけど違和感無いし、頭を上下左右に軽く振った程度なら外れるようなことも無い。(パンクバンドのライブみたく激しく首を振ったりしたら落ちるかもしれないけどね・・・ww)


音質

イコライザー

このイヤホンは、もともとデフォルトで低音を強めに設定していると思われるため、そのままの状態で聴くと個人的には低音がボワつく感じがしている。これは人によりけりだから、このイヤホンでも低音が足りないと感じる人や逆に私のように低音が過剰に感じる人は、イコライザーで調整することができるようになっている。

ちなみに、設定にはプリセットとしてバスブーストとポッドキャストが用意されているけど、個人的にはプリセットより自分の聴くジャンルや聴いた感じに合わせて設定を変えたほうがいいんじゃないかと思っている。

で、私の場合は、キャプチャにあるように低音域を抑えめにするためにマイナス方向(-2.3db)に設定し、高音域と中音域はそれぞれプラス方向(+1.6db、+2.3db)で設定して聴いている。低音のボワつきは好みではなくて、少し引き締まった低音が欲しいのでこれでいいかな。

基本的に、デフォルト設定で音質はかなり良いと感じているので、イコライザーはぶっちゃけ大した変化を感じるレベルではないけど、無いよりはマシかな、と思っている。(私の場合、低音域に関してはマイナスに振ることで効果を感じているけど、中音域と高音域はプラシーボみたいなものかな?なんて思っている)


遮音性&音漏れ

遮音性は装着した際にどの程度フィットしているかに関係が出てくるけど、外の音が全く聞こえないわけでもないし、かといって外の音がダダ漏れで聞こえるわけでもない。よほど小さな音じゃない限りは、外の音もちゃんと聞こえるレベルだと思っている。

音漏れに関しては、イヤホンを外したときにある程度耳に近づけて聞こえてくるレベルなら問題ないかなと思っている。私の場合ではあまり音量を上げないせいか、音漏れをしていることは無かったかな。


携帯性

基本家の中での使用なので携帯性を考えたことがないけど、ケースのサイズが横幅が約6cm、高さが約4.5cm、奥行きが約3cmであることを考えると、普通に問題ないんじゃないかと思う。

よっぽどミニマリストで移動の際にもカバンとかバッグの収納物を持たずに携帯するような場合じゃない限り、このサイズ感で悪いってことにはならないと思う。

ただ、小さくて軽いが故に、落としても気づかないとかの弊害はありそう。


取説

で、イヤホンには取説はついているけど、細かい内容はWebの取説を見たほうがわかりやすいので、リンクを貼っておく。あまり他所様のサイトのリンクは貼りたくないんだけど、まぁ自分が見たときにリンクがあると便利なのでね・・。

cdn.sennheiser-cloud.com

最後に

で、実際に使ってみるとワイヤレスのよさを実感する。コードが無いことがこんなに快適なのか、と我ながら(私は斜に構えるタイプの嫌な人なので・・)素直に感動してしまった。

普段使いにしてはコスパが悪い(家電量販店でも15000円以上するし・・)けど、この快適性と音質はその金額を払うだけの価値はあるかなと思うぐらいに良い買い物をしたと思っている。(使ってみた際の懸念点もあるので、後で気が向いたら追記をしたいと思う)

ということで、CX True Wireless の使用感想でした。

追記(2023/10/14)

ほぼ毎日のように使用しているけど、あれ?と思ったことを追記してみる。(常に起きるわけではなく、そういうことがあった、というレベルのもの)

1 ケースから取り出した時、片方の電源が入らないことがあった

ケースから取り出すと「Power On」と音声ガイダンスが流れるんだけど、そのガイダンスが流れず機器に接続しても片方からしか音が聞こえないなんてことがあった。たまにそういったことがあるんだけど、そんな時は一旦ケースにしまってから取り出すことで電源が入ってくれるようだ。

2 スマホアプリが認識しない時があった

Androidスマホにアプリを入れているんだけど、先日バッテリーの残容量を見ようと思って起動したら接続できないということが起きた。理由はわからないけど、一旦アプリからペアリングしたイヤホンを削除して再度ペアリングすることで接続できた。バグだろうか?それともたまたまスマホのバッテリー残量が20%を切るぐらいだったので誤動作したのかもしれない・・。

3 接続できないことがあった

普段は機器側でイヤホンの接続を切断しBluetoothをOFFにしてからイヤホンをしまうんだけど、たまに忘れてケースにしまってしまう時や機器側の電源を切ってしまうことがあって、それが原因かはわからないけど、次にケースから取り出して接続しようとしたら接続されないなんてことがあった。これはどうやって対処したかうろ覚えだけど、たぶん一旦ペアリングを削除して再度ペアリングすると接続できるようになったと思う。

4 音量がおかしくなることがあった

接続したままWindowsUpdateで再起動してしまったら、左右の音量バランスがおかしくなることがあった。これはボリュームの上げ下げを行うことで改善したからよかったけど、一瞬壊れたか?と思ってヒヤヒヤした。

以上、気になったことでした。

追記(2023/11/06)

バッテリーの持ちについてちょっと興味深いことがあった。先日使っていたら、片方が5時間20分でパワーオフになり、もう片方が7時間20分でパワーオフになった。時間にして2時間も差がある。

このCX True Wirelessは、通信方式がリレー方式のため片方がもう片方にデータを送信する形になり、片側のバッテリー持ちが悪くなるであろうことは推察できる。更に、私が使っている環境は、aptXで高品質なデータだから余計に片側に負荷が掛かるということなんだろうか?

いずれにせよ、公式のバッテリー持ちの数字は信用しないほうがよさそうだ。

追記(2023/11/12)

その後、もう1度検証してみたところ、片方が4時間50分でパワーオフになった。5時間持たない・・。先日は右→左の順序で取り出して右が先にパワーオフになったけど、今回は左→右で取り出して左が先にパワーオフになった。(今回5時間もたなかったのは、途中トイレに行ったり玄関の方に行ったりして移動した時間がそれなりにあったからだと推測)

つまり、どちらか片方のバッテリーがヘタっているワケではなく、リレー方式で先にケースから取り出した方がメインとなるため、コーデックにaptXを使っているとメインとなった方のバッテリーの持ちが悪い、ということが相関関係から推測できる。

ゼンハイザーの技術仕様には、iPhone AACで繋いで9時間とあるから9時間持つのはあくまでAACの場合ということなんだろう。aptXの電池持ちについても情報開示して欲しいところだけど、企業は都合の悪いことを開示しないんだよなぁ・・。

ということで、別記事では書いたけど、バッテリー切れ対策とゲーム用途としてもう1つワイヤレスイヤホンを購入した。使った感想は後ほど別の記事に書いてみたいと思う。

追記(2023/11/23)

今日Amazonブラックフライデー直前セールを見ていたら、先日購入したCX True Wirelessが私が買ったときより半額近い値段で売られていた。公式サイトでも8000円強で売られているので、それに応じた値引きなんだろうけど・・。セールとはいえこんなに値段が下がるとは思わなかった・・ちょっとショック。