toscanaAC’s blog

雑記です。

クラシック感想 Dvorak No9「イシュトヴァン・ケルテス」

定番指揮者で新世界を聴く!

久しぶりのクラシック感想。2023/12/27にタワーレコードオリジナルレーベル「TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTION」の第33弾として発売されたのが、ドヴォルザーク 交響曲 第9番 新世界のHybrid SA-CDだ。

イシュトヴァン・ケルテス 新世界

ライナーノーツの裏表紙

ちなみに、画像の銀色のやつは重しとして使っているUSBハブだ。

ドヴォルザーク 交響曲 第9番 「新世界から」は、第2楽章のラルゴが超有名な交響曲なんだけど、ポピュラーであるが故に様々な指揮者が様々なオーケストラと演奏を残している。このイシュトヴァン・ケルテスの演奏は、この曲の定番と言われる演奏(コレ、人によっては否定的でそうじゃないって言う人がいる。別にその人の価値観だからそれでいいと思うが、その価値観は人に押し付けるものではないと思っている)で、過去に何度もCDで再販されていたりする。

そして、特にエソテリック(Esoteric)というブランドで出ているHybrid SA-CDは、現在プレミアで数万円する程になっている。このケルテスとドヴォルザーク新世界は人気が高くプレミアがつくくらいになっているところが定番と言える所以だ。(人気の指揮者/オーケーストラではあるんだけど、STEREO SOUNDという書籍を出している企業からSA-CDが発売されるまでは、SA-CD化されていなかったためプレミアがついてしまった。更にオーディオメーカーとしてのEsotericブランドで出ていることもプレミア化に拍車が掛かっている)

あと、私も複数のCDでドヴォルザーク新世界を聴いてみたけど、やっぱりこのケルテスの録音がオーソドックスというか地味なんだけど一番バランスがいいと思っている。また、第1楽章の序奏部にあるティンパニの強打。これは、他の指揮者ではあまり聴くことが無い(ヴァーツラフ・スメターチェクやカルロス・パイタなどの指揮者が強打をしているけど、ケルテスにはそれとはまた違った良さがある)

そしてSA-CDというフォーマットによってダイナミックレンジが広がっていることも大きなポイントだ。小さな音はより小さく、大きな音はより大きくという状態になるため、普段CDで聴いているボリュームより大幅に大きくしないとSA-CDのメリットを享受できないと思っている。(とは言え、私が所有しているSA-CDプレイヤーは安い機種で、ONKYO C-S5VL だ。ヘッドホンで聴いている。ポラシーボ効果かもしれないけどダイナミックレンジはCDより感じる)

個人的にこのケルテスの演奏の最大のポイントは第1楽章だと思っている。そして全体では、テンポが速すぎず遅すぎず、弦の美しさが顕著に出ていている。ティンパニの力強さと弦の美しさ、そしてバランスのよさ。これがケルテス演奏の良いところだと思っている。

カップリングは、よくあるカップリングのスメタナ売られた花嫁」「モルダウ」、そしてドヴォルザークの「スラヴ舞曲」のセレクションだ。どれもいいリマスタリングになっていると思う。SA-CDだから気軽に買える値段ではないけど、通常版なら1000円ちょっとで買えるから普通の人ならSA-CDを買う必要は無いと思う。

以上、イシュトヴァン・ケルテス ドヴォルザーク 交響曲 第9番 「新世界から」の感想でした。

追記(2023/12/30)

書き忘れたけど、このSA-CDは2023年にマスターテープから新しくリマスタリングされている。他の音楽ジャンルはわからないけど、クラシックだとリマスタリングによって聴こえ方が変わってくる場合もあるため、好きな曲のCDを集めていたりするとそういったりリマスタリングの時期なんかも気になったりする。(リマスタリングで良く聴こえる場合もあれば、悪く聴こえる場合もあるため、聴いてみないとわからない、というのが痛いところだ・・)