toscanaAC’s blog

雑記です。

クラシック感想 Dvorak No9 「西本智実」

日本人指揮者で新世界を聴く!

ドヴォルザークの説明はカラヤンのときにしたので省略。

クラシックと言えばやはりアチラ側の音楽であり、生まれたときからその音楽を知ることができるアチラと違って日本ではある程度の年齢になってからクラシックの世界に踏み込む形になる分どうしてもセンスというか、あるべき姿といったものの感覚がつかみにくいのはないかと思う。

しかし小澤征爾氏が道を切り開いたというのはちょっと語弊があるけど、世界的指揮者として知名度を持つまでに至った小澤征爾が道を作り、その後の日本人の指揮者の1つの目標になったのではないだろうか?
その若き後継者達の一人がここにいる、そんなことを考えてしまう。

今回聴いた新世界も海外で活躍する指揮者の一人、西本智実氏とハンガリーブダペストを拠点に活動するBPOとの演奏だ。
西本氏はロシアを拠点に活動して経験を積み、多くの海外オーケストラで客演をしている。

新世界は確かスズキのCMで使われていたと思う。(この映像やCDの演奏ではなくCM用に撮ったやつかな??)

映像をみていて感じたのは、先日聴いたカラヤン新世界の1966年と1985年でどちらも奏者は男性ばかりだったが、このブダペストPOには女性の奏者が結構いる。う~ん、時代の流れを感じる。

カラヤンが、実力あるクラリネットの女性奏者をベルリンPOに入団させようとして軋轢ができ結果としてVPOとのつながりが強くなっていくといった経歴があるけど、この映像を見るとマエストロの試みは今やっと実を結んでいるのだと感じる。

2008年 BPO

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2008年 ブダペストフィルハーモニー管弦楽団

1966年、1985年のカラヤンの映像より当然ながら画質がいいし音もいい。セッション録音ではなくハンガリー国立歌劇場でのライブだ。ヨーロッパ有数を誇る歌劇場ということもあってか音響がすごくいい。

肝心の音楽は、奇をてらうことなくとてもオーソドックスで丁寧な演奏だ。個人的にはライブならもう少し冒険というかはっちゃけるというか、勢いといったものがあってもいいような気がする。お手本のような演奏で万人におすすめできる内容だけど、ライブならではの勢いが聴きたい人には向いてないかな。

あと、失礼を承知で言ってしまえば西本智実氏はまるでビジュアルバンドにいそうなイケメンの印象で、スズキのCMでみたときはビジュアル系の優男が指揮をしている?と思ったくらいだ。

カップリングされているのは、チャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」、「イタリア奇想曲」。アンコールではハンガリーにぴったりのブラームスハンガリー舞曲第1番」、ハンガリー舞曲といえば個人的には有名どころの5番が聴きたかったかな・・。

あと、特典としてショートドキュメンタリーがついていて美しいブダペストの風景を見ることができるし、西本さんのインタビューなんかも見れて面白い。ドキュメンタリーの後にはブダペスト紹介映像があるけど、まるでNHKの名曲アルバムみたいww

ちなみに、Blu-rayに収録されているのはライブだけどCDの方はセッション録音。どちらも同じような演奏だけど、CDは提示部の繰り返しがあるので興味ある人はお好みの方をどうぞ。