アベプラで道徳の教科書に野球の監督の命令を聞かなかった少年がペナルティとしてスタメンを外されるという話しが教科書から消えるという話で3日連続での議題にあがっていた。(もし気になる人がいたらアベプラのサイトから見てみるといいかも)
珍しいというか、出演されているゲストの方の色々な意見を聞いてみて、面白いなって感じた。
と同時に、やっぱり個人的に古いなというか思考停止になっている人もいるんだな、と感じた。
ということで、私の価値観で言ってしまうと、この場面は監督と選手が対話をして新しくチーム内のルールを作るのがいいんじゃないかな?と思っている。
言うても少年野球(原作は甲子園をかけた戦いではあるけど・・)、プロになってくるとお金が絡むけど高校野球なら主役は球児なんじゃないかとおもっている。監督がでしゃばる場ではないと思っている。
ここは、こういう時にどうするか?をチームのメンバーと監督と話して、決めてもいいんじゃないかと思っている。そう考えるといくつかのパターンがある。
- 監督の指示を聞かなかったから、成功しても失敗してもペナルティ
- 監督の指示を聞かなかったけど、成功したら不問、失敗したらペナルティ
- 監督の指示を聞かなくても、成功/失敗にかかわらず不問
これをチーム内で話し合って今後同じようなことがあった場合、チームとしてどうするか?をメンバー全員で考えて決めていく。これが私が考える監督の役割なんじゃないかと思っている。チームメンバーに考える時間、また今回は成功したけどもし失敗した場合のリスクにはどんなものがあるのか?などを説明する必要もあると思う。
そうすることでメンバー全体が考えてどう動くのか?を考えるキッカケづくりになるんじゃないかと・・。
それが少年少女たちを導く指導者のあるべき姿なんじゃないかと、私は思っている。
アベプラの議論しているところでは、組織人としてルールを守れない人は・・・といった意見があったけど、個人的には人の命や大金がかかるような重要な業務とかならいざしらず、たかが高校野球でしかない。たとえ勝っても負けても、人の命が失われることもなければ、大金が失われることも無い。
勝つことはすばらしいことだけど、勝つことばかりに意識がいってしまって、そこでプレイする少年達が自分たちで考えるという大切な時間や機会を潰してしまっている気がするんだよね。ベンチの指示に従わないなんて、考えられないといった意見もゲストの方から出ていたけど、それは思考停止なんじゃないかと思っている。(因みに、その方のその意見は現役時の話であって、番組の中では現在においてはという観点で色々と面白い意見も話されているので、とっても興味深い)
高校野球は、勝つことも大切だけど、それによっての人としての成長を促す時間と機会を与えるものと思えば、監督の指示はガイダンス程度でいいんじゃないかと思っている。(ガイダンスとは、これまでの知識と経験からこうした方がいいんじゃないか?というサジェスチョンを与えるようなイメージを想定)
逆に、大災害が起きて例えば医師がトリアージを行う時、個人の判断とせずにルールに従い判断しなければならないケースがあると思っている。そんな時に個人の意思を優先していては、助けられる命も助けられないのでルールに従うのが当然なのかなと思うし、戦争で軍の指示に従って作戦をしているとき指示に従わずに行動して仮に成果を上げても、失敗した時の損失を考えたらペナルティにすべきかな、とも思う。
だから私は、その場その場でケースバイケースで考えることが大事なんじゃないかな、と感じた。(わかしんさんが既に説明済なんだけどね・・・)
あと、ひろゆきさんの意見が真っ当すぎて笑ってしまった。そうなんだよね。上にも書いたけど球児が主役、監督の意見がダメじゃんと思ったら、球児が独自に判断でもいいんだろうな~。
あと柴田さんの意見もちょっと刺さった。チームプレイだから自己犠牲?というのは確かに疑問がある。チームプレイは己を出すときも己を犠牲にするときも、お互いが肯定できてる状態になって初めてチームプレイんなんじゃないかと感じた。
ほんと、アベプラ、面白いね。