GW最終日に70-180を着けて植物園へ
ということで、GWの最終日。
明日から仕事と思うと憂鬱で・・・気晴らしに植物園へ写真を撮りに行ってきた。
5月といえば百花繚乱な季節。
牡丹は終わってしまっていたけど、芍薬がキレイに咲いていたのでパチリとしてきた。
とりあえず、写真を貼ってみる。
まずはシャクヤクだ。
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」なんて言葉があるけど、これは女性の美しさ(外見だけでなく所作も含め)を形容する言葉として使われている。芍薬はピンと延びた茎に花をつけキレイに咲き誇ることから、この最初の言葉「立てば芍薬」として使われたんだと思う。
写真はアップで撮影しているけど、芍薬が咲き誇っている全景は本当に「いいなぁ~」と思える程素敵な光景だった。
行った植物園では年配の方が多く訪れていていたけど、キレイな芍薬に皆喜んでいて、写真を撮っているこちらも気持ちが和んだ。
ちなみに、写真はタムロン FEマウント70-180をα7IIIにつけて撮っている。全域でF2.8の明るさを持つけども、単焦点レンズよりは暗くなる。
次は春の薔薇だ。
上の芍薬もそうだけど、写真は以下の1枚を除いて全てRAW現像でトリミングをしている。そして芍薬の1枚目はF2.8で撮影しているけど、ほかはF4.0やF5.6で撮影している。
写真はアンダー目に補正。
薔薇と言えば赤。(と勝手に思っている)
明るい赤もキレイで好きなんだけど、やっぱり赤でも少しくすんだ感じの赤が写真には似合っていると個人的に思っている。
GW最終日は晴れる天気予報だったけども、予報に反して曇りだった・・涙
なので、気持ち暗めに補正し雲天の赤と好みをかけ合わせた感じで現像した。
残りの薔薇写真は、かわいらしい色の薔薇を選んでみた。
真紅の薔薇が大人の女性をあらわすとしたら、明るい色合いの薔薇は若く可愛らしい女性といったところだろうか。。。あっコレ、セクハラになるな・・・汗
上に書いた「立てば芍薬~」の話も場合によってはセクハラになりそうだ。。
70-180の感想
最初にアップした際に、タイトルの内容となる70-180の感想がすっぽり抜けていた。今回はテレ端をメインで花のように小さ目の被写体に対して使ったけど、感じたことを挙げてみる。
フォーカスが遅い
まずフォーカスが遅い、レビューサイトでは速いと言われてるけど遅いと感じた。
この遅いというのは個人的感覚なので人によってはそう感じないかもしれない。具体的な数値を計測していないのであいまいな表現だけど、すぐにピントが合うレンズと比べるとワンテンポどころかツーテンポ、スリーテンポ遅れている感じがある。(撮影時の明るさや被写体のサイズにも影響しているかもしれない)
F2.8でピントを合わせて撮って次にF4.0に変えてピントを合わせて撮ろうとすると、一瞬デフォーカスしてから合わせにいくことも多く、AFが速いレンズに慣れているとこれが少しストレスになる。
更にデフォーカス状態から合焦するまでに掛かる時間も遅めなので短気な人にはあまり勧めできないレンズかも。
ウォブリングがそこそこある
これも被写体や撮影距離に依存してしまうけど、最短撮影距離に近しいぐらい被写体に寄って撮影するとピント位置を探すウォブリングが頻発する。他のレンズでも起きることなんだけど、私が使っている他のレンズではこのレンズほど頻発はしなかったのでその辺りの制御が違うのだと思う。
もう少し寄れたら
このレンズの最短撮影距離はAFだと広角端もテレ端も0.85mで、MFにすると広角端は0.27mになりグッと寄れるんだけどAFで後5cm寄れたらな・・という場面が多かった。0.85mでもかなり寄れる方だと思うけど、テレ側が180mmであることを考えるとやっぱり後5cmって思ってしまうかな。
フードの着脱がやりにくい
私の取り回しが下手なだけかもしれないけど、妙にフードの着脱がやりにくいんだよね。シグマとかはサクっとできるのに・・。
比較的軽い
70-200系のレンズとしては軽い方で長時間カメラに装着して撮っていたこともありそのありがたさを実感することができた。重いレンズはジワジワと体力を奪っていくので100gでも軽い方がありがたい。
コスパよし
撮影しての感想ではないけど、コストパフォーマンスで考えるとかなりいいレンズだと思っている。70-200系のレンズとして見るとテレ端が20mm足りなかったり、手ぶれ補正がレンズに無かったりして機能面での見劣りはあるものの、画質面では十分な解像力を持っていて海外レビューなどではソニーのGM(旧型の方)と遜色ないと評価されているし、同系統のレンズと比較すれば小型軽量なことから考えると、実売価格が約10万円強のこのレンズは使い手によってはコスパが高いと思う。
こんなところだろうか。レビューではなく感想なので、あくまで主観的なものということで・・。
初心者に単焦点を勧めるのは如何なものかと・・
さて、ここからは70-180の話と全く関係の無い単焦点レンズに関する毒舌とdisりが入るのでまともな人は見ないほうがいい。
ネットで単焦点関連で検索すると結構な割合で単焦点を崇める人の記事が見つかる。
単焦点がズームと違って構造上シンプルであるが故に描写性能が良いため、よく画質がいいレンズとしてあちこちのネットの記事に記載されている。これは事実ではあるんだけど、問題なのが初心者に対して単焦点を勧めている記事がそれなりにあるということだ。
ハッキリ言ってしまうと、初心者に単焦点を勧めているようなサイトの記事は参考にしないほうがよいと思っている。
何故か?
簡単だ。初心者に単焦点を勧めるような人は、単にその人が単焦点好きなだけで本当の意味で初心者たる人のことを考えて記事を書いていないからだ。
まともに写真を撮るのが好きな人なら、まずこう質問すると思う。
「カメラで何を撮りたいのか?」
カメラを買う人が何を撮りたいのかを訊いた上でオススメのカメラやレンズを説明するのが買いたい人にとって有益になるからだ。
でも、単焦点レンズがイイッ!って思っている人は、その思いが強すぎて自分の好みを勧めてしまう。
「単焦点レンズだと写真を撮るのが楽しくなる」だの「単焦点レンズで写真の腕が上達する」だの、まがい物の情報を平気で書いてしまう。
まず「単焦点レンズだと写真を撮るのが楽しくなる」なんて話は人によりけりなので皆が単焦点レンズを買ったから楽しくなるなんてことはない。
更に「単焦点レンズで写真の腕が上達する」という話も本質をわかってない人の意見でしかなく、本来なら写真を上達するためには単焦点レンズとかズームレンズとかは関係なく、写真を撮る人の意識でしかないことをちゃんと説明できていない。
プロの写真家が記事を書いているアメイジンググラフ(a-graph)というサイトがある。「単焦点 迷信」で検索してみればそのサイトが引っかかる。
私の言葉ではないけどもこのサイトの言葉は私が感じていることを現しているかのような内容だ。単焦点レンズを使う程度で写真が上達するなんて写真表現はそんなに甘くはない。厳しい表現だけど私もそう感じている。
そして、ボケのある写真が必ずしも良い写真という訳ではない。
初心者に対して単焦点レンズを勧める人達はこのボケのことを重視する傾向にあるけど、上に挙げたサイトを見るとボケのある写が良い写真とは限らないということが理解できると思う。
単焦点レンズが描写性能がいいのは確かだ。でも、その前に初心者の方がやるべきこと(構図やアングル、被写界深度の調整や意図した露出の制御・・などなど)は沢山あるし、勉強以上に写真を撮るのが楽しいと思えないと長続きもしないと思う。だからこそ初心者の方に安易に単焦点レンズを勧めるべきではなく、初心者の方にヒアリングしてカメラで何を撮りたいのか?それを訊いた上でオススメのレンズを紹介するのが写真をやってきた先人の取るべき行動なんじゃないかと私は思っている。