toscanaAC’s blog

雑記です。

ゲーム感想 アケスタ「1943 ミッドウェイ海戦」

最後の最後で底意地の悪さが光る。

アケスタ「1943 ミッドウェイ海戦

1943 ミッドウェイ海戦

1943 ミッドウェイ海戦(デモ画面)

カプコンアーケードスタジアムをダウンロードしたのは昨年。ダウンロードするだけで1943 ミッドウェイ海戦がついてくるのでラッキーと思ってダウンロードした。実は私はカプコンのゲームで遊んだことがあるのってストIIシリーズとこの1943 ミッドウェイ海戦、ヴァンパイアシリーズぐらいで、魔界村バイオハザードもモンハンもロックマンも遊んだことが無い。

ま、魔界村はFC版を友だちの家でプレイしたことがあるかもしれないけど、ほぼ忘れている。

モンハンやバイオハザードロックマンカプコンを代表するゲームだけど、何故か全く興味がなかったんだよね。

おまけに、ナムコならドルアーガやイシター、タイトーならレイフォースレイストームセガならバーチャファイター2やスペハリ、コナミならグラディウスIIと、各メーカーごとに好きなゲームがあるのにカプコンだけはこれぞという好きなゲームが無い。

さて、前置きが長くなったけど1943 ミッドウェイ海戦は1面、2面の音楽が好きなのとシューティング特有の爽快感があって数少ない私の好きなシューティングの1つだったりする。

このゲームはタイトルについている通りいわゆる第二次世界大戦ミッドウェイ海戦を題材にしていて、アメリカ軍が日本軍を倒すゲームになっている。全16ステージで、各ステージには日本の戦艦や空母、爆撃機が登場しそれらを倒すとステージクリアとなる。クリア時には撃破率も表示されたりして、100%で撃破を目標にしたくなるような仕掛けになっている。

自機は残機制ではなくエネルギー制になっていて、エネルギーが無くなるとゲームオーバー。普通に敵を倒している最中でもエネルギーが少しずつ減っていくし、被弾したり敵機にぶつかったりすればグッと減ってしまう。

赤い敵機を倒すことで出てくるアイテムを使いパワーアップやエネルギー補充を行いつつ進めていくため、単にアイテムを取るだけではなく、エネルギー管理もクリアする上で重要な要素になっている。

では、いくつかのステージ撃破画面を。ま、撃破画面は面白みないけどやっている最中にキャプチャ撮るだけの余裕が無かった。(キャプチャは、途中でコンティニューしているので点数とかがおかしい)

ちなみにスキャンラインを入れるとムラができてしまう。なので、途中からはスキャンライン無しにしてキャプチャしている。

ステージ1「利根」

ステージ3「亜也虎」

ステージ5「赤城」

ステージ10「陸奥

ステージ15「長門

さて、画像も貼ったことだし、プレイの感想を書いてみたい。

まず、難易度については16段階と細かく設定可能で、ノーマルの状態が8、一番易しいのは1、一番難しいのが16となっている。最初はノーマルの8でセーブを使いながらプレイしていたところ、ステージ7からそれまでとは別次元の攻撃(ザコ敵大量、敵弾が速くなる)になって、セーブ/ロードでプレイしていてもなかなかステージクリアできなかった。で、結局諦めてその場復活のコンティニューを使ってプレイ。

セーブは便利なんだけど後半ステージは道中の雑魚敵の攻撃が激しくて、ボス戦あたりになるとセーブ使ってもエネルギーが保たない状態。コンティニューしてエネルギー補充された状態でメガクラッシュを使いつつなんとかクリアという流れになってしまった。

このゲーム、ステージ15まではコンティニュー仕放題なんだけど、最終ステージ16だけはやられるとゲームオーバーになってしまうという意地の悪い作りになっていて、更に最終ステージの攻撃は画面がザコ敵と敵弾だらけになるほど苛烈な攻撃が来るので、大和に辿り着く前にやられてしまうケースが多いと思う。

ゲームデザイナーはコンティニューによるゲームクリアを何としてでも阻止したかったのだろうか?この最終ステージでやられてしまうと意欲が根こそぎ削られてしまってもう1度プレイする気持ちがなくなってしまう。好きなゲームではあるけど、この部分は正直凄く感じが悪い。

この嫌がらせのような仕様はアケスタのチートオプション「無敵」を使用することで回避できる。もちろん練習してチートせずにクリアするのもアリなんだけど、個人的には「たかがゲーム」なのでチートを使うことに全く躊躇ない。

ちなみに「たかがゲーム」でググってみると、少々ネガティブな検索結果が出てくる。たかがゲームと言う人は・・・なんて結果が出てくるけど、これは価値観の違いでしかなく皆が同じである必要はないと思っている。むしろ自分の価値観を人に押し付けるような人は如何なものかと。

話がソレた・・汗

無敵オプションを使用することでダメージを受けることがなくなるため、普通に大和を拝むことができるようになるし、倒すこともできる。(といっても、まともに倒せなかったけど・・・)

大和に辿り着くまで(護衛艦多すぎ!)

戦艦、大和!

ステージ16「大和」(無敵を使うと右下にアイコンが表示される。無敵でも倒せなかった)

無敵プレイなのでダメージは受けないけど、もう攻撃がメチャクチャ激しくて通常プレイなら上級者でも「こんなのムリっしょ」ってボヤきたくなるんじゃないかと思うし、上級者じゃなくてもコンティニューを使ったゴリ押しができてしまうので、ついその勢いでプレイすると最終面ゲームオーバー時の挫折感がハンパない。

正直最終ステージはゲームバランスが崩壊していると思うので、早めに難易度を見直すべきだったんじゃないかな。その点だけが残念だ。

それでも前半は初心者でも意外と楽に先へ進むことができるので、他のシューティングから比べればプレイ時間も長めになると思うし、やられてももう1度チャレンジしようという気にさせてくれる作り(POWを取るようにしたらどうか?とかマシンガンを回避して3-wayにしたら進みやすいんじゃないか?とか色々案をめぐらすことができる)になっていると思う。

プレイ中に感じた問題点も挙げてみる。

アイテム管理が難しい
赤い敵機を倒すと、固定の武器になるパターンとPOWで撃つと武器が切り替わるパターンがあり、この切り替わるパターンが厄介だ。POWならまだしも、ミサイルのシェルや波状のショットガンあたりを取ってしまうと戦力ダウンが著しい。
ショットガンは敵弾を相殺できるので、ザコ敵が大量に弾を撃ってきたりする場所ではよいものの、ショットガンの相殺で間に合わないほどに敵機が出てくるとどうしようもなくなってしまう。

エネルギー管理が難しい
時間経過でもエネルギーが消費されていくので、武器の使用時間と自機のエネルギーを常に意識しながらエネルギーを取るか武器を取るかを考えなければならず、後半攻撃が激しくなってくるとちょっとしたミスが命取りになってしまう。

武器の制限時間が厳しい
武器アイテムを取ると一定時間その武器を使用することができるものの、制限時間があるため途中で切れると大幅な戦力ダウンになってしまう。アイテム取得の煩雑さにエネルギー配分の面倒さ、そして武器の使用制限と、プレイ中それが気になって集中できないワケではないけど、各ステージ毎にこれらをどう取るかを考えておく必要があり、ややシューティングの爽快感を減らしている。

後半は陰険な攻撃が多い
後半ステージになると後ろや左右から敵機が自機を囲む様に出てくることがあるが、完全な初見殺しで慣れていないとダメージを受けるのは必至といえる。

最終ステージだけコンティニューできない
前述した通りだけど、最終ステージだけコンティニューができないため、そこでヤラれると一貫の終わりになってしまう。

艦隊戦前のアイテムを取り逃がすことがある
空中戦の最後にエネルギー回復アイテムが出ることがあるものの、取る前に「ワレ敵艦隊発見セリ」と降りていってしまうことがあり、悔しい思いをする。せめてエネルギー回復アイテムを出すなら取ってから降下するとか、時間を長めにとるとかすればいいのに・・。

ステージ構成が単調
色々と変化はつけているものの、どうしても道中の構成は単調になってしまいがちで全16ステージだと少し間延びした感じがある。亜也虎を3回も出さずに1回だけにしてもよかったと思うし、大飛龍もボス感がないので1回だけで十分だと思う。

ということで、納得いかない部分はあるものの、先日プレイした究極タイガーや(まだ記事にはしてないけど)TATSUJINあたりから比べると全然遊びやすいと感じた。

エンディング

エンディングにゾウさん?!

追記(2022/04/06)

アケスタにはもう1つのチート機能がある。それはゲーム速度の調整だ。

ボタンを押している間だけゲームの速度を遅くしたり速くしたりすることができるため、危ない場面になったら速度低下させて敵弾を避けるといったプレイが可能だ。
少し低下させる設定と最低速にする設定をそれぞれボタンに割り当てることができる。

通常のプレイだと後半ステージは弾が避けれなかったり敵機をよけれなかったりとまともにプレイできない状態だったので、最低速を設定し、セーブしつつコンティニューせずに危ないところでは最低速で切り抜けるようにしてみた。

最低速にしても避けられなかったり敵機にぶつかってしまったりしたこともあったけど、それでも何度かやりなおして大和を撃破することができた。(ちなみに無敵だとクリア扱いにならないけど、ゲーム速度調整を使ってクリアした場合はクリア扱いになる)

大和を撃破

破壊率100%

エンディング

ゲーム速度調整を使うと敵の攻撃や弾がどう撃たれてくるかがわかりやすいため、低速で練習しつつ通常速度でチャレンジといったこともできるので、この機能はとってもありがたい。