toscanaAC’s blog

雑記です。

ゲーム感想 ナムコミュージアム「ローリングサンダー」

アーケード版も高難易度で、やっぱり不快感が強い。

ナムコミュージアムローリングサンダー

ROLLING THUNDER

ゲルドラに捕まるレイラ

次のナムコゲームのアケアカ配信はローリングサンダーということで、2017年に配信されたナムコミュージアムで一足先にプレイしてみた。
結論から言うと、セーブ機能やラウンドセレクト機能を使ってクリアしたものの、ゲームの楽しさといったものよりもストレスや不快感を感じた。

ナムコットコレクションのようにセーブスロットがあればよかったんだけど、ナムコミュージアムは1つのセーブデータしか保持できない。そのため「難所を切り抜けたからセーブ!」としたものの、その後の進行にムリが出た場合セーブポイントからやり直しても同じ結末になってしまう可能性があるので、セーブを使うにしてもタイミングを考える必要がある。

ローリングサンダーはスパイ映画のようなゲームで、悪の秘密結社に潜入して捕まった同僚(レイラ)を助け出すために主人公(アルバトロス)が単身乗り込み、ボスを倒すというものだ。アクションゲームで攻撃は銃のみ、かなり高いところまでジャンプできる身体能力が特徴だけど、動きは俊敏ではなく少しもっさりしている。

主人公がもっさりしているのに、敵は素早いヤツが多いためちょっとしたミスが命取りになってしまう。そんなシビアなゲームだ。各エリアをクリアすると同僚が捕まるところや拷問?を受けてぐったりしてるシーンなどが表示される。

電流?苦しむレイラ

エリア5をクリアするとゲルドラのボスのマブーさんが登場(こっちを見て笑っている)

さて、このゲーム非常に難易度が高い。1コインクリアできる人はすごいと思うけど、そこまでやりこめるって・・何と言えばいいのか、ドMですかねw
初見殺しだらけでプレイしていて面白いとか楽しいとかよりはストレスの方が強かったと感じている。ということで、何が問題なのかを挙げてみたい。

殴りかかられると・・
アルバトロスは8マスの体力ゲージがあるものの実質的に1撃で4マスのダメージとなるため2発喰らうと死んでしまう。そして敵は近づいてきて連続で殴りかかってくるため、殴りかかられたら最後で連続ダメージになりほぼ即死してしまう。

タイミングがシビア
敵が俊敏でパンサー(黒豹)やブローガ(人造人間)などがこちらに飛びかかってくる。飛びかかってくる前にタイミングよく倒すのがセオリーだけど合わせづらい。後半のエリアになると敵の攻撃が激しくなるため気づいた時にはやられているという状態になりがち。

弾数制限
銃には弾数の制限がありエリア内の貯蔵庫から補充することになるけど、敵がどんどん出てきて動きも俊敏なので無駄弾を撃ちやすい。そして、弾切れを起こすと連射が効かない銃になるため、この状態で敵が大量に出てくると完全に詰んでしまう。

時間制限
弾数制限だけでなく更にエリア内で与えられた時間にも制限があり、制限時間内にクリアしないと死んでしまう。後半エリアは敵の配置などがかなり嫌らしい作りになっていて少しでもモタモタしていると時間切れで死んでしまう。
特に最後のエリア10では敵の対処だけでなく時間切れとの戦いになるので非常にシビア、下の画面はあと一歩のところで時間切れになってしまった時のもの。

ボス一歩手前でタイムオーバー死

敵の銃
敵は立って銃を撃ってくるパターンとしゃがんで撃ってくるパターンがあり、タイミングによっては立ちとしゃがみで撃ってくることがある。アルバトロスがしゃがみとジャンプを使って避けようとしても動きがもっさりしているので避けることができず死んでしまう。(ちなみにハイジャンプをするとその間に敵が近寄ってきて着地と同時にタコ殴りにあうので、どのみち避けることができない)

敵の手榴弾
榴弾を投げてくる敵は後半エリアだとかなり陰険な場所に配置されているため、うかつにジャンプしたり近づくと手榴弾にやられて即死してしまう。

背後に現れる敵
後半のエリアになるとさっきまで背後にはいなかったのに、2~3歩進んだ瞬間にアルバトロスの背後から現れて飛びかかってきたり、銃を撃たれることが多くなる。反応できるもののアルバトロスがもっさりしてるので反射神経だけでは対処ができない。そのため、背後攻撃の場所やタイミングを覚えるしかない。
下の画面はあと2~3歩進むと後ろからパンサー(黒豹)が襲ってくる場所。

このあと2~3歩進むと後ろから黒豹が襲ってくる

ジャンプが不自由
アルバトロスは無駄に高くジャンプできるもののジャンプ中に銃を撃つことができないし、斜めジャンプ(レバー横+ジャンプボタン)も飛距離が固定なため、洞窟エリアの溶岩地帯では位置調整やタイミングがかなりシビアになる(飛距離が足りずに落下したり、ジャンプせずに落下したり)。
しかも溶岩地帯ではファイアーマン(人造人間)が着地場所に合わせてこちらに突っ込んできたりとかなり陰険な攻撃が重なるため、やりこんでタイミングを知っている人でないと為す術もなくやられてしまうと思う。

ミス後の再開が結構な巻き戻し
ミスをするとエリアのチェックポイントと思える場所まで巻き戻されてしまう。前半はエリアの開始位置、後半の場合はおおよそ中間地点。そのため、陰険な攻撃やシビアな操作が必要になる場所を何度もやりなおすことになり、セーブを使わないと状況によっては心が折れる

ミスをすると弾数がリセットされる
ミスをすると巻き戻されるだけでなく、それまで貯蔵庫で補充してきた弾丸は無効になり初期値に戻されてしまう。後半エリアは敵数の多さに対して弾丸の初期値が少ないためクリア前に弾数が尽きるという事態になりやすい。

弾丸補充中にドアの前を敵がウロウロ
貴重な弾丸を補充しているとその最中にドアの前に敵がきてウロウロととどまってしまうことがある、出れば殴られるためこの状態になると完全に詰んでしまう。

これだけ問題がある状態なので、途中でセーブして何度もプレイしてうまくいかないと、クリアしようとする意欲がどんどん削られていく。

一応、セーブしながらも通しでプレイした時はセーブタイミングをミスってクリアできなかったけど、ラウンドセレクト+セーブでなんとかクリアすることができた。
ナムコミュージアムでは到達したエリアまでしか選べないもののラウンドセレクト機能が用意されているので、毎回通しプレイをしなくても済むのがせめてもの救いだろうか・・。

ラスボスのマブーは、ある程度撃ち込むとこちらに向かって猛ダッシュで突っ込んでくる。ジャンプでよけてもそのまま壁に突っ込んでメリ込んだ後に、反転してまた突っ込んでくる。倒すには25発撃ち込む必要があるので、避けながら戦うより連射機能付きのコントローラを使って倒すのが楽だ。

襲いかかってくるマブーさん

エンディングはおなじみの司令室のビジュアルシーン。敵のマスカー達が悔しそう?エンディングの曲は南国トロピカル~な曲で、それまでのスパイ映画感のある雰囲気から一転して能天気なムードになるw

エンディング

さて、ここまでローリングサンダーの曲に触れてなかったけど、個人的には結構人気があると思っていて、曲数は少ないけどゲームの雰囲気にピッタリな曲だ。
NEWバージョンから入ったメインBGMはサビの部分がカッコいいし、洞窟で流れるBGMは緊張感のある渋い曲になっている。ゲームの難易度はどうかと思うけど、このBGMは凄く好きだ。

最後に。デンジャラスシードもそうだけど、いくらインカムが大事だからと言っても難しすぎてプレイする人が少なくなったら意味がないんじゃないだろうか。ローリングサンダーの場合、時間制限をもう少しユルくしてアルバトロスの操作性(ジャンプ制御)をよくすれば結構面白くなるんじゃないかと思う。