ファミコンで、よくぞここまで!
ナムコットコレクション「ドラゴンスピリット」
アケアカの木曜日の配信はドラゴンスピリットということで、FC版のドラゴンスピリットをプレイしてみた。
ドラゴンスピリットと言っても、いわゆるアーケードのストーリーの続編にあたるものでドラゴンスピリットの主役であるアムルとアリーシャの子供達の物語となっている。
オープニングでアムルのブルードラゴンを操作していきなりザウエルと戦うというシーンから始まり、ザウエルを倒せればブルードラゴンとして進むモード、倒せなければゴールドドラゴンとして進むモードに分かれる。
ゴールドドラゴンモードはシューティングゲームが苦手な人でも遊びやすいように連射機能やライフゲージが6つなどの補助機能がついている。FC版ということもあり家庭用に遊びやすくしている点は素晴らしい。同じ年に出たFC版ローリングサンダーとは雲泥の差だ。
シューティングの下手な私でもオープニングのザウエルは倒せたのでブルードラゴンモードで進んでいく。
FC版ということもありグラフィックがショボいし、エリアの構成や敵キャラ、攻撃の方法も変わってはいるものの、原作アーケードの雰囲気は十分で過剰な難しさもなくプレイしていて楽しい。
またPCエンジン版ではブルードラゴンを左右に動かしても傾きが表現されなかったがFC版ではしっかりと傾きを再現しているし、PCエンジン版ではエリア7と8がカットされているのに対しエリア9まで用意されている。ファミコンであることを考慮すれば納得できる内容だと思う。
ファミコンだから音楽はアーケード版と比較できるようなものではないけど、再現しようしている努力は感じ取れる。
アイテムの種類が増えたせいか、慣れるまではどのアイコンが何のアイテムか混乱しやすい。とりあえずアーケード同様に青玉と赤玉、ホワイトドラゴン、スモールドラゴン、バリア、地震だけを取るでも十分だと思う。
プレイしていて楽しいばかりではなく、各エリアで難点なところもあったのザッとあげてみると・・。
まずエリア関係なく現在の火力表示がないので、アーケードのように火力を2つストックしてやられたらすぐ火力アップできるように準備をしておくといったことができない。
エリア1では火力が高くてもボスを瞬殺できないので、ボスのファイアブレスをよけつつ倒す必要がある。アーケードの感覚で倒せるつもりでX軸をあわせたまま連射していたらやられてしまった。
エリア3では蔦がアーケード同様にしつこくこちらに迫ってくるものの、アーケードのように一箇所で巻きつけるような対応がとれないため、火力にものをいわせて破壊したほうがいいようだ。最初は逃げ回って何度もやられてしまった。火力がない状態だとかなり苦しいかも。
エリア4では画面下からやってくるハリー(ハリネズミ)の移動が速すぎて、アーケードのように対地ファイアーを置いておくタイミングがシビアになっている。結局倒すことをあきらめてひらすら逃げて対応。
エリア6では氷山抜けでスクロール速度が速くなる箇所が出てくるため、氷山突入前にやられて火力が落ちているとクリアできなくなる。それとエリアボスのグビラは頭だけが出てくる形で、ファイアーブレスだけでなくアーケードのピアラ(海坊主)が投げる凍った魚を扇状に投げてくるので、結構厄介。最初はわけがわからずにやられてしまった。
エリア9、横壁から突き出る槍を抜けるタイミングというか位置取りが難しい。アーケードのように連続ダメージを喰らって即死することはないけど慣れるまで何度も死んでしまった。
ガルダはザウエルみたいな威圧感がない。ちょっとマヌケじゃありませんか?w
どのタイミングでダメージを与えることができるのかちょっとわからなかったけど、とりあえずヒット・アンド・アウェイで倒せた。
エンディングはアーケードのように何枚も絵が用意されているわけではないものの、スタッフロールで各エリアの妖精?達のグラフィックを見ることができる。しかし、このイリスがブルードラゴンに乗ってる絵って・・・なんだか龍の子太郎というかネバーエンディングストーリーというか、他に描きようはなかったのかな。
ナムコットコレクションなので、途中セーブもできるしリワインドもできる。またYボタンXボタンはそれぞれ対空対地の連射設定になっているのでブルードラゴンモードでもサクサクすすめられ、シューティングが下手な私はセーブしまくりながらクリアすることができた。FC版ゼビウス以来、楽しむことができた。